ZTEが10月10日に中国・深センで新製品発表会を開催。Force Touch対応版もあるハイエンドスマートフォン「AXON Mini」を発表した。グローバル展開予定で日本でも発売される。
ZTEの「AXON Mini」は、上質感のあるボディに高いスペックやセキュリティ機能を詰め込んだスマートフォン。AXONブランドのスマートフォンはすでに米国で発売されているが、今回のAXON Miniは日本を含む世界10カ国以上で同時発売される予定だ。
AXON Miniには「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」が採用した「3D Touch」と同じ、ディスプレイを押す力を感知するForce Touchを採用したモデルも用意される。またZTEは米国のプロバスケットボール、NBAのオフィシャルパートナーとなっており、NBAチームのロゴ入りモデルも複数発売される予定だ。NBAモデルは専用の待受画面やゲームなどがプリインストールされる。
AXON Miniのスペックは、プロセッサがMSM8939 R3(Snapdragon 616)で、1.5GHz駆動のオクタコアCPUを搭載している。メインメモリは3Gバイト、内蔵ストレージは32Gバイト。ディスプレイは5.2型フルHDの有機EL、OSはAndroid 5.1でZTE独自のMifavoer UI 3.2を搭載する。本体サイズは70(幅)×143.5(高さ)×7.6(奥行き※最薄部3.5)ミリで、狭額縁設計により、5.2型ながらも5型スマホと同等のサイズを実現した。1300万画素と200万画素のデュアルカメラを搭載したメインカメラでは、2つのカメラで撮影した写真のピントを後から変更できる。インカメラは800万画素だ。
本体は航空機にも利用されるアルミニウム-マグネシウム合金を採用、本体カラーはゴールド、シルバー、ローズゴールドの3色展開となる。通信方式は7モードに対応しており、バンド(周波数帯)はFDD-LTEがB1/B3/B7、TD-LTEがB38/B39/B40/B41、W-CDMAがB1/B2/B5/B8、TD-SCDMAがB34/B39、GSM B2/B3/B5/B8となり。またCDMA EV-DOもサポートする。なお、中国などにはデュアルSIMバージョンも投入される。
BYODなどビジネスシーンでも安心して利用できるよう、3つのセキュリティ機能を用意した。1つ目が本体背面に搭載した指紋認証センサー、2つ目がカメラを使った眼球の認証、3つ目が音声認証機能だ。音声認識はすでに発売中のZTE Starシリーズに搭載されており、眼球認証も日本で発売されている「g03」でも対応している。
音声認識はZTE Star同様に本体のコントロールやアシスタント機能も搭載している。会場の展示モデルでは中国語と英語での音声コントロール操作が可能だった。
感圧を感知するForce Touchの搭載については、2015年7月21日にすでにアナウンスがされており、今回の発表会では実製品が初めて展示された。Force Touchにより、アプリの利用中など、どの画面でもディスプレイの上部中央を強く押すとホーム画面に戻れる。アプリアイコンを強く押すとサブメニューが表示されるほか、ギャラリーでは表示した写真を強く押すことで、写真が次々と自動表示される。ほかにも、ゲームやピアノアプリなど、Force Touchを利用したアプリが多数プリインストールされる。SDKも公開され、デベロッパーは自由にForce Touch対応アプリを開発することができる。
本体価格は標準版が379ドルから。日本円では約4万5500円だが、関係者によると、それよりも低い値段で提供する予定だという。またNBA版は中国国内で2399人民元(約4万5500円)、Force Touch版は2699元(約5万1000円)の予定だという。海外での発売は10月末からの予定。日本での発売は正式にアナウンスされたが、発売時期は現時点では未定とのこと。
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