ケーブルTV放送の「J:COM」を手掛けるジュピターテレコム株式会社は、「J:COM MOBILE」の名称でMVNO事業への参入を発表しました。10月29日より同サービスを全国のJ:COMエリアにて開始するとのことです。
サービスの開始に合わせて端末も発表。それが日本初上陸となるAndroid OS 5.1.1搭載、フィーチャーフォン型スマホ「LG Wine Smart (LGS01)」です。テンキー操作はもちろん、ディスプレイがタッチパネルとなっているのでスマホと同じような操作可能。CPUにはクアッドコア1.1GHzものが採用されており、LTEによる高速データ通信や、Google Playストアが利用することができます。
ローエンドなスペックではありますが、スマホとして必要な能力は一通り備えているようですね。
月額料金は2年の長期契約を利用した場合は2,980円(音声+データ通信3GB/月)。期間を伴わない普通契約だと3,680円(音声+データ通信3GB/月)となっています。端末は別売りとなっており、一括で33,000円、24回払いだと1,375円/月となっています。
なお、こちらのスマホセットで利用する通信回線はauが提供するものとなっており、auが提供するエリアでほぼ同等の通信を楽しむことができます。また、月額利用料金のなかには公衆無線LANサービス「Wi2 300」の利用料金も含まれており、同サービスを導入しているスポットであれば外出先でも安定した通信を楽しむことができることでしょう。
さらにJ:COMならではのお得なサービスとして、J:COMオンデマンド利用時のデータ通信量を月間通信量にカウントされず使用することができる 「J:COMオンデマンドアプリ」を搭載。このアプリでは「J:COMオンデマンド」で配信中の最新映画、国内外のドラマ、アニメやスポーツのライブ中継なども楽しめるとのこと。いつでもどこでも、パケット通信を気にすることなくJ:COMの番組を楽しめるのはとてもうれしいですね。
他にも初めてスマホを使う人でも安心できるようなサポート&セキュリティサービスを用意。後発ならではの強みとして「MVNOが抱える弱点」を十分に研究していると感じました。詳しいプランやサービスについては以下のリンク先にて確認ください。
価格競争一辺倒だったMVNOでしたが、今年に入りサービスの充実を各社図っています。「MVNOへ参入したらどうにかなる!」といった空気感から「ユーザから何を求められているのか?」という問題に対しそれぞれの見解をもってサービスを強化していっています。
このままでは共倒れしてしまうのではないかと心配していました。しかし各社、サービスや端末ラインアップなどで独自色を出していると言えるのではないでしょうか。今後の新規参入に対しハードルが高くなってきていますが、より良いサービスが提供されることを心より望みます。
(文:SIM通編集部)
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