思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(現・富士通モバイルコミュニケーションズ)製スマートフォン「ARROWS Z ISW11F」です。
2011年に発売されたARROWS Z ISW11Fは、初めてau向けに提供された富士通ブランドの端末です。
auとしては初となるHD(720×1280ピクセル)ディスプレイを搭載し、デュアルコアCPU、WIN HIGH SPEED、+WiMAXなどのハイスペック機能に対応。さらに、IPX5/IPX8の防水性能、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、緊急地震速報といった日本市場向けの機能を盛り込んだ「ほぼ全部入りスマホ」でした。
ハイスペック防水モデルでありながら厚さは10.1mm、重さ131gに抑えられていて、ほぼ全部入りということで発売前の期待感が高く、発売当日の入荷台数より予約数が超えているという店舗もあるほどの人気ぶりを見せました。
しかし、充電中などに本体温度が上昇しやすかったことや、ケータイアップデート(ソフトウェア更新)に失敗する、Wi-Fiをオフにすると再起動するなど、発売後にさまざまな問題が発生。別の意味で「記憶」に残る機種となってしまいました。
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