台湾メーカーでありながらHTCはCOMPUTEX TAIPEIに毎年出展していません。今回もCOMPUTEX TAIPEI 2018の会期直前に新製品「U12+」を発表したのにもったいない。2018年以降の出展をぜひお願いしたいところです。
ですが開催地台北にはHTCの専門店や、ITショップビル「SYNTREND(三創生活園区)」にHTCのお店があるので、新製品をじっくりと試せます。COMPUTEX TAIPEIの取材の合間に早速U12+を見てきました。
HTC U12+は6型、1440×2880ピクセルのディスプレイにSnapdragon 845を採用したHTCの2018年フラグシップモデル。ノッチのないディスプレイはぱっと見てすっきりした印象を与えてくれます。IP68の防水・防塵(じん)対応で水回りでの利用も安心です。
背面にはカメラを2つ左右に並べています。対照的なデザインでこちらも他社製品とはちょっと違った印象を与えてくれます。1200万画素と1600万画素のデュアルカメラは不満のない絵をしっかりと撮影できるでしょう。それどころか、カメラの評価サイト「DxOMark」では103点を出していて、「HUAWEI P20」(102点)や「Galaxy S9+」(99点)をしのぎます(関連リンク)。
あまりフィーチャーされていませんが、フロントのカメラも800万画素のデュアル仕上げ。ARステッカーなどセルフィーを楽しむ機能も搭載されました。4つのカメラで自在な写真を撮れるU12+は、カメラ特化のスマートフォンと考えてもいいでしょう。
そしてU12+には半透明カラーが用意されています。しかも最初から中身を見せることを考えているようで、トランスルーセントブルーの背面カバーから見える内部はメカっぽさをイメージさせてくれます。
アップで見てみると、まるで内部の配管がデータを転送している様子が見える気がします。もうちょっと遊び心を持ってチップなどが見えると面白いのですが、このデザインだけでもU12+を欲しくなってしまいそうです。
お店には前のモデル「U11+」のトランスルーセントボディーモデルも展示していましたが、U12+の方が見せることをより考えたデザインになっていることが分かります。
さて、HTCは約1年前の2017年5月に発表した「U11」以降、本体の左右を握って操作できる「Edge Sense」を採用しています。U12+ではEdge Sense 2にバージョンアップし、対応する動作や操作が増えました。片側のタップにも対応するなど、本体の左右側面を有効利用することで最小限の画面タッチで本体を操作できます。
U12+の本体の横幅は73.9mm。U11の75.9mm、U11+の74.9mmより狭くなっており、握る操作もだいぶしやすくなった印象を受けました。握る力の調整もできるので、うまく機能を割り当てれば快適な操作ができるでしょう。日本での発売が楽しみな製品です。
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