京セラ製の高耐久スマートフォン「TORQUE G06」に新色登場か? そう期待せずにはいられない企画が開催された。京セラがコミュニティーサイト「TORQUE STYLE」で実施した「10周年記念カラー投票」だ。
TORQUEは防水・防塵(じん)だけでなく、耐衝撃などをうたい、アウトドア志向の人を主なターゲットとするシリーズ。NECカシオモバイルコミュニケーションズが2012年まで国内で展開していた「G'zOne」シリーズのタフネス性を受け継いだブランドでもある。
au向けのモデルとしては「G'zOne TYPE-L CAL21」を最後にスマートフォンから撤退したが、KDDIで製品企画を担当する近藤隆行氏はITmedia Mobileによる「G'zOne TYPE-XX」のインタビューに応じた際、「ユーザーさんの中には次の機種変更はどうしようか、と困る人もいらっしゃいました」と述べていた。
そんな往年のG'zOneユーザーの声をくみ取るようにして誕生したのが京セラのTORQUEだ。
初号機は2013年3月に「Torque E6710」として北米向けにリリース。国内向けモデルはSIMフリーで2014年3月に、au向けモデルの初号機「TORQUE G01」は同年7月に発売された。
それから約10年がたった7月29日にオープンしたのが、TORQUEシリーズ国内発売10周年を記念した特設サイト。イベントやキャンペーンなど、さまざまなコンテンツを順次公開している。
京セラがそれに関連して企画したのが10周年記念カラー投票だ。投票の結果、オリーブグリーンが1位となった。京セラは1位を獲得したカラーに関連した追加企画も検討している。
TORQUEのカラーは基本的にレッドとブラックが多い。TORQUEの歴代モデルでは目立つ色として、G'zOneでも人気のあった「グリーン」や「ブルー」が存在した。しかし、最新機種の「TORQUE G06」ではレッドとブラックの2色展開にとどまる。
では、なぜ京セラが10周年記念カラー投票を企画したのか、TORQUE G06に新色が登場する見込みはあるのか、気になる疑問を京セラ広報に聞いた。
京セラ広報は「イベントなどでカラーバリエーションへの要望を多くいただいており、今回10周年という節目のタイミングでもあったため、何か記念になるものを、と考えました」と企画意図を説明している。
2024年3月16日開催のファンイベントではKDDIパーソナル企画統括本部 プロダクト企画部 企画1Gの山澤秀雄氏が「ネットや口コミでもカラーバリエーションに関する意見が多く見られました」と発言していた。
ただ、今回はメーカーから新色の提案や発表を行う形ではなく、あくまで投票という形。この理由を京セラ広報は「オーナー様への10年分の感謝をお伝えしたかったことと、オーナーさまと一緒に創り上げていくということを大事にしたいと思い、今回の投票という形式を取りました」と説明している。
G'zOneもTORQUEも最初に目が行く先はタフネス仕様だろうが、見た目やカラーも注目され続けているようだ。ファンの声が必ずしも製品化されるとは言い切れないが、風を切るスピード感などを柄で表現した背面カバーがファンイベントでお披露目され、数量限定販売にまで至った。
そう考えると、今回、京セラが企画した10周年記念カラー投票の結果、反響があれば新色発売……となる予感はする。新色登場はあるのか、ズバリな質問をしたところ、「記念カラーがどのような形で世に出ていくのかはもうすぐ発表します。お楽しみに」(広報)と具体的な明言はなかったが、新色の登場をにおわせるコメントだった。
何らかの発表があるのでは? と期待する人は「京セラ みなとみらいリサーチセンター」で10月12日開催の「スペシャルイベント」に期待してほしい。京セラはニュースリリースで、TORQUE G06の外装をオリーブグリーンに組み換えられるなどの企画を実施すると明らかにしている。
新色の発表パフォーマンスなのか、背面カバーで着せ替えできるのか、具体的なことは不明だが、続報に期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.