Ankerのモバイルバッテリーが海外で発火→自主回収 「日本国内では現時点で発生していない」と同社

» 2024年09月17日 15時10分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 アンカー・ジャパンは9月17日、自社のモバイルバッテリーが海外で発火などの事象が発生したことを受け、対象製品の自主回収と交換を行うと発表した。日本国内では現時点で発生していないが、今後の被害拡大防止を第一に考え、このような対応に至ったと説明しており、すでに対象製品の新規出荷と販売を停止している。

Anker モバイルバッテリー 火災 発火 自主回収 「弊社モバイルバッテリーに関するお詫びと自主回収のお知らせ」という表題のニュースリリース

 対象となるモバイルバッテリーは、同社が公表している対象製品と対象販売期間のうち、オンライン受付フォームからシリアルナンバーを入力し、対象と判別された製品となっている。

  • Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル):2024年1月12日から9月17日まで
  • Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000):2024年2月1日から9月17日まで
Anker モバイルバッテリー 火災 発火 自主回収 「Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」
Anker モバイルバッテリー 火災 発火 自主回収 「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)」

 1つは充電用のケーブルが付属し、バッテリー残量が確認できる製品。もう1つは約950gの荷重に耐えるマグネットを内蔵したiPhone 12、13、14シリーズ専用の製品となっている。

 本事象の原因について、同社は次のように説明している。

 弊社が委託するセル製造サプライヤーでのバッテリーセルの製造過程において、負極集電体とタブリード(電極と外部の回路を接続するための端子)の溶着時に、サプライヤー側の現場判断でAnkerグループの規定を超えて摩耗したホーンを使用。その結果、該当箇所の固定が不十分なセルが一部発生し、負極集電体とタブリードの溶着不足による熱収縮が起こり、内部短絡に繋がりえる状況が発生したまま出荷された。

Anker モバイルバッテリー 火災 発火 自主回収 海外で対象製品が発火した経緯と原因

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