au/ドコモ回線に対応したmineoスマホ「arrows M02」発表――au VoLTE対応SIMも提供【更新】
ケイ・オプティコムが、auとドコモネットワークを利用できるマルチキャリア対応のスマートフォン「arrows M02」を発表。モバイルWi-Fiルーター2機種も投入する。
ケイ・オプティコムが10月6日、「mineo」のauとドコモプランの両方で利用できるマルチキャリア対応のスマートフォン「arrows M02」(富士通製)を発表。あわせて、2機種のモバイルWi-Fiルーターも発売する。「SI-LA(SILA01)」(富士通製)はauプラン、「Aterm(MR04LN)」(NEC製)はドコモプランで利用できる。発売時期は11月19日の予定。
マルチキャリア対応の「arrows M02」
arrows M02は、auとドコモ、そしてVoLTEに対応したスマートフォン。5.0型、HD(720×1280ピクセル)の有機ELや810万画素カメラを搭載する。IPX5/8の防水、IP6Xの防じんに加え、耐衝撃性と曲げ耐性も備えている。おサイフケータイもサポートするが、対応サービスについては後日案内される予定。独自の省電力技術により、バッテリーは3日持つとしている。
対応周波数帯(LTE)は、ドコモ回線が2GHz、1.8GHz、800MHz帯、au回線が2GHz、800MHz帯。SIMスロットは1つしかなく、ドコモ/auのSIMを同時に入れて、利用する回線を切り替えるといったことはできない。カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色(ピンクはmineoのオリジナルカラー)。価格は11月上旬に発表する予定。
機種名 | arrows M02 |
---|---|
メーカー | 富士通 |
OS | Android 5.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon MSM8916/1.2GHzクアッドコア |
メインメモリ | 2Gバイト |
ストレージ | 16Gバイト |
外部メモリ | microSD(最大32Gバイト) |
ディスプレイ | 約5.0型HD 有機EL |
解像度 | 720×1280ピクセル |
連続通話時間 | 約780分(LTE) |
連続待受時間 | 約580時間(LTE) |
バッテリー容量 | 2330mAh |
メインカメラ | 有効約810万画素CMOS |
インカメラ | 有効約240万画素CMOS |
ボディカラー | ブラック、ホワイト、ピンク |
サイズ | 約68.9(幅)×141(高さ)×8.9(奥行き)ミリ |
重量 | 約149グラム |
2つのモバイルWi-Fiルーター
au回線を利用できるモバイルWi-Fiルーター SI-LA(SILA01)は、最大10台のデバイスを接続可能にする。ディスプレイは1.3型の有機EL。バッテリー容量は2280mAh。
ドコモ回線を利用できるAterm(MR04LN)は、2.4型のタッチパネル対応ディスプレイを搭載している。通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。バッテリー容量は2300mAh。
いずれの機種も、価格は11月上旬に発表する予定。
機種名 | SI-LA(SILA01) |
---|---|
メーカー | 富士通 |
ディスプレイ | 1.3型有機EL(単色) |
連続通信時間 | 約6.5時間 |
バッテリー容量 | 2280mAh |
最大接続台数 | 10台 |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
サイズ | 約67(幅)×98(厚さ)×17(奥行き)ミリ |
重量 | 約111グラム |
機種名 | Aterm(MR04LN) |
---|---|
メーカー | NEC |
ディスプレイ | 2.4型LCDタッチパネル |
解像度 | 240×320ピクセル |
連続通信時間 | Wi-Fi通信時:約12時間、Bluetooth通信時:約24時間 |
バッテリー容量 | 2300mAh |
最大接続台数 | 16台 |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)、IEEE802.11ac/n/a(5GHz帯) |
サイズ | 約63(幅)×111(厚さ)×11(奥行き)ミリ |
重量 | 約111グラム |
VoLTE対応SIMを提供
au VOLTEに対応したmineoのSIMカードの提供も11月19日に開始する。今回発表したarrows M02に加え、auのVoLTE対応スマートフォンでVoLTEの高品質な通話を利用できる。高品質な通話が可能な相手は、mineoのVoLTE対応SIMを入れた端末と、auのVoLTE対応端末。なお、au VoLTEの独自機能である画面シンクやカメラシンクなどは利用できない。
auの対応機種は以下の通りで、順次動作検証を行う。
- isai vivide LGV32
- HTC J butterfly HTV31
- Xperia Z4 SOV31
- AQUOS SERIE SHV32
- URBANO V02
- TORQUE V02
- Galaxy S6 edge SCV31
- AQUOS K SHF32
- Xperia Z4 Tablet SOT31
- Qua Tab 01
auスマートフォンでmineoのVoLTE対応SIMを利用するには、SIMロックの解除が必要になるため、au2015年夏モデルより前に発売されたau端末では、mineoのVoLTE対応SIMは利用できない。また既存のmineoユーザーがVoLTE対応SIMを利用するには、2000円の手数料がかかる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ドコモ+auで相乗効果を狙う「mineo」、2社とのL2接続で広がりあるサービス展開を
auのLTE網を使った最初のMVNO「mineo」。9月からは新たにドコモ回線を使った格安SIMも提供を開始し、値下げも行った。ライバルが多いドコモ系MVNOのサービスを展開する狙いを聞いた。 - mineoのドコモプラン、事前予約は2.3万件 サービス初日に5000件の申し込み
2014年のサービス開始時を上回る勢いとのこと。 - 夕方だけが苦手?――「格安SIM」2サービスの実効速度を比較(au回線8月編)
格安SIMを選ぶうえで料金と並んで重要な「通信速度」。本企画では主要な格安SIMサービスの通信速度を月に1回、横並びで比較する。今回はKDDI回線を使ったサービスで測定した8月の結果を紹介しよう。 - 「ドコモプラン」を提供するmineoの勝算/UQとKVEが合併する理由――KDDI系MVNOの最新動向
mineoの「ドコモプラン」が9月1日にスタートし、大盤振る舞いのキャンペーンも実施する。またKVEとUQが合併し、UQ mobileもUQコミュニケーションズが扱うことになった。今回はこれらKDDI系MVNOの動きを追った。 - マルチキャリア化で競争力アップのmineo “iPhone問題”の現状は?
9月からau網に加えてドコモ網でのMVNOを開始するmineo。マルチキャリア化のメリットとはなにか? また依然としてKDDI系MVNOで続いているiPhone問題の現状について説明した。