米Epic Gamesは12月10日(現地時間)、ゲームエンジン「Unreal Engine 5」(UE5)の技術デモとして、映画「マトリックス」の世界を舞台にした「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」を発表した。同日、「PlayStation 5」と「Xbox Series X/S」で無料でダウンロードできるようになった。約29GBのデータだ。
日本では12月17日に公開される映画「マトリックス」シリーズの最新作「マトリックス レザレクションズ」のラナ・ウォシャウスキー監督や映画の技術陣がEpicのエンジニアチームと協力して制作した。
デモの冒頭にはキアヌ・リーブス演じるネオとキャリー・アン・モス演じるトリニティの本物と見紛うデジタル化されたキャラクターが登場する。
デモは、ロサンゼルスのような広大な仮想都市の中でカーチェイスやサードパーソンシューティングアクションをインタラクティブに体験できるというものだ。
仮想都市は256平方Kmあり、7000のビル、1248の交差点、4万5073台の車(そのうち3万8146台が運転可能)、260km以上の道路、512km以上の歩道がある。また、何万人ものAI駆動のデジタルキャラクターが“住んで”いる。
仮想都市内のイベントは、Unreal Engineの物理システム「Chaos」を採用しており、すべてスクリプト化されていない動的なものという。
都市を徘徊するキャラクターや車はグローバルシミュレーションのアクターで、ビジュアルはリアルタイムで動的に処理されるので、「従来のインタラクティブ体験ではなかった方法で環境はリアルに感じられる」。
例えば自動車の衝突事故なども「Chaos」でリアルタイムにシミュレートされるので、「同じ事故が2回発生することはない」。
PS5版はこちらから、Xbox版はこちらからダウンロードできる。
Epicは「こうした広大なオープンワールドを構築する能力は、メタバース時代にスリリングな可能性をもたらす。Matrix Awakenは、メタバースの世界を垣間見ることができるものだ」と語った。
【訂正:2021年12月11日午後3時10分 仮想都市の広さが間違っていました。お詫びして訂正します。】
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