　今回の強化では、観客席エリアに導入している5GのSub6（3.7GHz帯）基地局を全てMMU（Massive MIMO Unit）対応のものに置き換えた。MMUの特徴は、大量のアンテナを用いたビームフォーミング技術によって、効率的かつ高密度な通信を行えること。球場内での電波の反射なども考慮したアンテナ配置にすることで、MMUの性能を最大限発揮できるようにした。

従来設備からMMU設備に置き換えを実施

　同時に、基地局間での無線リソース利用を最適化する管理技術も適用。通信が混雑した際に発生する基地局間での電波干渉の回避も実現した。

　なお同社は、Sub6において3.7GHz帯の他に4.0GHz帯の周波数を保有している。2024年度には両周波数対応のMMUを導入予定。多くの人が集まるスタジアムや都市部を中心に適用範囲を拡大していくとしている。

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