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KDDI、株式取得のローソンで「ソーシャルなインパクトを起こす」 高橋誠社長が講演

» 2024年09月03日 18時38分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 KDDIの高橋誠社長は9月3日、同社のイベントで講演を行い、株式を取得したローソンでの戦略について「ソーシャル(社会的)なインパクトを起こすことができる」と意気込みを語った。人口減少に伴う労働力不足を見据え、情報技術を活用してローソンを街の拠点に位置付けていく。

 KDDIは2月に三菱商事、ローソンとの資本業務提携契約締結を公表し、8月15日付でローソンを持分法適用会社化した。ただ、小売事業は通信事業よりも利益率が低いことから、「投資家からなぜ出資するのかと言われ、抗弁するのが大変だった」と高橋氏は振り返る。ローソンとの連携により顧客との接点を増やし、新たな事業展開や「経済圏」の拡大につなげたい考えだ。

photo KDDI高橋誠社長(写真左)とオープンAIジャパン長崎忠雄社長(同右)=3日午前、東京都港区(飛松馨撮影)

 講演にはオープンAIジャパンの長崎忠雄社長も登壇し、コンビニエンスストアで人工知能(AI)を活用するメリットを語った。

 長崎氏は、在庫管理やマーケティング、店舗と本部のコミュニケーションをAIにより円滑化できると例示。また、消費者にとっては言語の障壁がなくなり、ダイバーシティ(多様性)を意識した店舗作りで「ストレスフリーの顧客体験に近付いていく」と述べた。

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