Glotureが販売する「GeeMoni」(ジーモニ)は、15.6型のモバイルディスプレイだ。タッチ操作に対応し、厚さがわずか約6mmで突起のない薄型ボディーなど、機能だけでなくそのスタイリッシュさなども見どころとなる。実機を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと見ていこう。画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセルのフルHDだ。IPS方式のパネルで、HDRにも対応する。視野角は上下/左右ともに170度、コントラスト比は800:1、輝度は250ニトとなっている。パネル表面はグレア調で、画面への映り込みはやや激しい。
本製品の特徴の1つが、10点マルチタッチによるタッチ操作に対応していることにある。接続方式はHDMIとUSB Type-Cなので、USB Type-Cであれば、給電とタッチ信号の伝送が1本のケーブルでまとめて行える。HDMIでタッチ操作を行う場合は、USBケーブルを別途、デバイスと接続する必要がある。
外見で目立つのが、公称で約6mmという超薄型設計だ。これは最薄部の値ではなく、ボディー全体に対する厚みゆえ、そのスリムさは相当なものになる。本製品は画面とベゼルの間にわずかに段差はあるものの、背面は完全にフラットなので、バッグなどに滑り込ませるようにして収納するのもお手の物だ。
その一方で、本体下部のベゼルは公称63mmという幅があるのは、悪い意味で目立つ。同じモバイルディスプレイでは、レノボ・ジャパンの「ThinkVision」などが、上や左右に比べて下部は幅のあるベゼルを採用するが、これは背面に折りたたみ式スタンドを備えるという構造ゆえのもので、本製品のそれは極端だ。他の3辺はベゼルレスといっていい細さなため、余計に目立ってしまう。
昨今のモバイルディスプレイとして珍しいのは、スタンドが付属しないことだ。モバイルディスプレイは背面にスタンドを備えた製品に加え、保護ケースとしても使える磁力吸着式のスタンドを付属する製品も多いが、本製品はデスクトップ用スタンドが別売オプション(GeeStand/税込み7200円)として用意されるだけで、標準ではスタンドが付属しない。
重量は公称で約796gある。スタンドが付属しないため他製品との比較はしづらいが、実際に手に持った感覚としては重くもなく軽くもなく、概ね一般的といったところだ。本製品は前述のように下部のベゼル幅が広く、それゆえ表面積はかなり大きく、サイズから受ける印象よりはやや軽い。
付属品は、接続方法に応じたケーブル、給電に用いるmicroUSBケーブル、さらに充電器がセットになる。前述のようにスタンドはオプション扱いで、持ち歩き用のポーチ類も付属しないので、用途に応じて調達する必要がある。あらゆるオプションが付属したオールインワンの製品に比べると、かなり控えめだ。
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