「東京おもちゃショー」のイベント会場前で、家畜の食肉処理などに抗議するヴィーガン団体がポスターを並べ、その内容が「グロ画像」だったとして、X上で苦情が相次いでいる。活動があった橋を所有する東京都の担当課は、今後について、「不快との声があるようなら、気持ちよく利用できるように配慮していく」と取材に答えた。
苦情には、幼い子どもも来場するため、トラウマになりかねないといった声が多い。会場では、おもちゃショーの名前で、「イベントと一切関係がない」とした貼り紙も掲げられていた。団体の代表者は、フェイスブックなどの投稿で、子どもたちにとって「真実を知って考えることも大切だと考えている」などと説明している。
「理解してもらいたいならもっと誠実なやり方もある」
団体が掲げていた家畜の死骸のようなデザインのポスターでは、「動物のこんな最後を許す」と批判し、「搾取から脱却しよう」と呼びかけた。また、悲しそうな表情の子牛を描いたものでは、「ヴィーガンになろう 弱いものいじめをやめよう」と訴えていた。
X上の情報によると、2024年8月31日と9月1日に一般公開されたおもちゃショーでは、会場になった東京・有明の東京ビッグサイトにつながる「やぐら橋」の上で、こんなポスターがずらりと並べられた。動物由来の食べ物を避けるヴィーガンの人たちでつくる団体が、ここで食肉処理などに対する抗議デモをしていたという。
デモの様子を撮った写真がいくつかX上に投稿され、投稿者らは、次々に不快感を訴えた。
「おもちゃショーとか小さい子供も来るでしょ...」
「分別のつかない子供達にグロ画像を見せることは止めて」
「精神的トラウマ与えかねない画像並べてる」
投稿者の1人は4日、J-CASTニュースの取材に応じ、ポスターを大量に橋の両サイドに展示して哀しげな音楽を流していたとして、「長い待機列で何度もそのポスターの前を通らなくてはならない状態だったので、なるべく子どもの目に入らないよう列の先のベンチで待機させてました」と明かした。そして、「ヴィーガン全てを否定する気はありませんが、活動の方法は問題なのでは?と思いました。理解してもらいたいならもっと誠実なやり方もあると思いました」と漏らした。