2019年11月23日(土)
マスコミ幹部、首相と会食
政治私物化報道のさなか
安倍首相の「桜を見る会」私物化疑惑が20日、参院本会議と衆院内閣委員会で追及され、首相自身の招待枠1000人が明らかになるなど、新たな展開がありましたが、21日付「産経」「読売」の扱いは1面トップではなく、素っ気ないものでした。
首相の最近の動静欄を見てみると、なるほどと思わせることがありました。
首相は15日夜、東京・丸の内のパレスホテル東京の日本料理店「和田倉」で日枝久フジサンケイグループ代表と会食。18日夜には、東京・有楽町の日本料理店「春秋ツギハギ日比谷」で、「読売」東京本社の柴田岳常務取締役論説委員長、田中隆之取締役編集局長と会食しています。
さらに首相自身の虚偽答弁や公選法違反の疑いがいっそう深まった、その20日の夜には、東京・平河町の中国料理店「上海大飯店」で「毎日」などを除く内閣記者会加盟報道各社のキャップと「懇談」しています。
巨大メディアへの直接・間接の介入を強めている安倍政権。税金を使って、首相が後援会活動をおこなっていたという重大疑惑が大問題になっているさなかに、権力を監視すべき報道機関の幹部が、当事者の首相と杯を酌み交わす異常さ。恥ずかしいことです。
(藤沢忠明)