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2024年7月5日(金)

在日米軍の戦闘機大増強

米国防総省 三沢に核攻撃機も

 米国防総省は3日、在日米軍の戦闘機を「近代化」すると発表しました。嘉手納(沖縄県嘉手納町など)、三沢(青森県三沢市)、岩国(山口県岩国市)各基地に最新鋭の戦闘機を配備。今後数年間で約100億ドル(約1兆6千億円)を投じる大増強です。航空戦力を増強している中国に対抗する動きであり、「軍事対軍事」の悪循環の危険がさらに高まります。


図

百里基地に着陸するF35A
=2023年7月7日、茨城県小美玉市

 三沢では、現在のF16(36機)を、F35A(48機)に切り替えます。米政府は2022年に公表した「核態勢見直し(NPR)」で同機を核・非核両用機(DCA)として位置付けています。米側の複数の報道によれば、米国防総省は昨年10月12日、核攻撃能力付与の第1段階として、欧州に配備されるF35Aへの戦術核B61―12の搭載を認証しました。

 三沢には航空自衛隊のF35Aも配備されており、日米の一体運用も想定されます。

 嘉手納には、既に退役が始まっているF15C/D(48機)に代わり、F15EX(36機)を配備。現時点でF22ステルス戦闘機などを交代で配備していますが、F15EXへの移行期間中は、この態勢を維持します。

 また、岩国に配備しているF35Bについて、米海兵隊の部隊構成計画「フォース・デザイン2030」に基づき、機数を「修正」するとしており、増強に含みを残しています。同計画では、中国を念頭に置いた「遠征前進基地作戦」(EABO)の中軸としてF35Bを位置付けています。


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