内柴正人のただならぬ「覚悟」
そんな内柴のただならぬ“覚悟”について、「柔道界への復帰だけが理由ではない」と語るのは彼の知人。
「実は内柴さん、今年の春前に再婚しています。周囲にはすでにオープンな仲で、両家にも挨拶済み。キルギスで一緒に新生活を始めていますよ。奥さんはお子さんが生まれたら日本で育てたいと言っていましたね」
新妻となる女性も、当時あれほど世間を騒がせた“あの事件”を知らないはずはないだろう。気になるお相手はというと、
「九州看護福祉大で内柴さんの教え子だったA子さんです。高校時代にインターハイで活躍するなど、選手として期待されていました。内柴さんが指導すると決まっていた同校に、他県から入学してきたんです」(前出・内柴の知人)
'11年に内柴が逮捕されたときA子さんは、個人的な感情を露わにしたという。
「A子さんは内柴さんの逮捕について、“先生に指導をしてもらえないのが辛い”とこぼしていました。内柴さんへの感謝の気持ちが非常に強かったためか、当時過熱していたマスコミの報道にも怒りをぶつけていましたよ。収監中も面会に訪れていたみたいです」(柔道部関係者)
教師と生徒だったふたりの関係は、面会を重ねるうちに恋愛関係に発展していったそうだ。
「とにかくA子さんは献身的で、内柴さんが柔術に取り組んでいる間もついて回り、サポートをしていました。彼の刑期が明けたあとは、健康面を支えるためか、専門学校に通って『柔道整復師』の資格も取得しています」(前出・柔道部関係者)
この『柔道整復師』は骨折、捻挫、打撲などのケガに対し、投薬や手術という方法を使わず、“手技”で施術する技術者のための資格だが、
「アテネ五輪の後に調子が悪くなった内柴さんのために、元奥さんも取得していたものです。結果、次の北京でも金メダルを取ったわけですから、そのサポートは大きかったんでしょうね」(前出・柔道部関係者)
熊本県に住む内柴の母親に再婚の件について話を聞いてみた。