“ダート競馬の祭典”にふさわしく、地方競馬では史上最高額の1着賞金1億円の重賞として2001年に第1回が行われた。全国の競馬場での持ち回り開催となるJBCだが、JBCクラシックは舞台が変わっても、アドマイヤドン、タイムパラドックス、ヴァーミリアン、スマートファルコン、コパノリッキー(いずれもJRA)など、その時々のダート最強馬が2連覇、3連覇で圧倒的なパフォーマンスを見せてきた。金沢開催だった2021年にはミューチャリー(船橋)が地方馬に初めて勝利をもたらした。またJBC4競走を通じて、地方馬が他地区に遠征しての勝利も初めてだった。(斎藤 修)
2001年に大井競馬場で幕を開けたJBC競走は、当初から全国の競馬場で持ち回り開催が基本理念としてあった。ダートのクラシックディスタンスは2000mだが、競馬場のコース形態によって、大井・盛岡・浦和の2000mのほかにも、名古屋・JRA京都1900m、川崎2100m、園田1870m、船橋1800m、金沢2100mと、2000m前後のさまざまな距離で争われてきた。1着賞金は地方競馬では最高の1億円と設定され、JBCレディスクラシックが新設された11年以降は8000万円となっていたが、22年には再び1億円に増額された。大井競馬場での開催は20年以来3年ぶり9度目。(斎藤 修)
大井2000mでは外回りコースが使用される。4コーナーからスタートして最初のコーナーまで約500mあり、ゴールまでの直線も386mと地方競馬では直線がもっとも長いコース。枠順の有利不利も少なく、各馬が力を発揮しやすい舞台と言える。帝王賞の他にも、東京ダービー、ジャパンダートダービー、東京大賞典などの大レースが行われる、まさにチャンピオン・ディスタンスだ。(斎藤 修)