外食をしていると、こどもが食事中にYouTubeを見ながら食べているという場面を目にしたことがある人、意外と多いのではないでしょうか? そんな食事中のYouTubeについてのお悩みに、人気コンサルタントの永江一石さんは、自身のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の中で回答しています。
食事中にYouTubeを手放せない2歳息子への対応法
Question
永江さん、こんにちは。専門外かと思いますが、質問です。
2歳の息子がYouTubeが大好きです。(べべフィンやベイビーバスなどの幼児向けコンテンツ)ご飯の時間によく観たがります。観せないと泣きわめき、ご飯を食べないこともあります。
ご飯の時間以外にも観ることはありますが、せめて食事中だけでもYouTubeを観ずに済むようにしたいです。どのようにすればよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。
永江さんからの回答
こちらは先日Xに投稿した内容と近いのですが、
お盆で家族連れがご飯食べてるシーンによく出会うが、小学校低学年くらいの子が家族で歓談してるのに1人だけずっとゲーム機やってるのなんなん?
家族でご飯に行く意味ないじゃん。— 【永江の新垢】データ解析好きのWeb系コンサルタント兼マーケッター (@IssekiNagae) August 11, 2024
最近レストランでも子どもが食事中にゲームをしたりスマホを見ている光景をよく見かけます。
ただ小学生くらいの子ならいざ知らず、2歳で「YouTubeを見せないとご飯を食べず泣き叫ぶ」って、もはや依存症ですよね。こんな状態が続けば行儀が悪いだけでなく、将来の社会生活に支障をきたす可能性があります。
まず理解していただきたいのは、YouTube依存症は正式な依存症として小児心理学の分野で研究されているということです。麻薬依存と同じくらい深刻に捉えるべきで、家族全員で習慣を変える必要があるでしょう。
ではどうすればいいかというと簡単で、YouTube視聴を完全に断ち切るしかありません。食事中に観たいと泣き叫んだら「iPadが壊れちゃってもう観られないんだ」と伝え、一切観せない。それでご飯を食べないと泣いても譲歩してはいけません。親として、子どもを依存症にしてしまった責任を認識し、心を鬼にして取り組むべきです。(もちろん親も子どもの前でYouTubeを観ないようにする)
以前ブログにも書きましたが、メディアには「プッシュ型(受動的)」と「プル型(能動的)」の2種類あって、YouTubeは完全に前者です。自分から情報を取りにいかなくても受け身で観続けてしまうものなので、子どもに与えるなら本のようなプル型のメディアが良いでしょう。
当然、最初は大変です。中毒感が抜けるまでは子どもも苦しむと思いますが、まだ2歳なら1週間もすれば効果が出てきます。一時的に大変でも、子どもの将来を考えたら「食事の時間は1つのことに集中する」というけじめを教える大切な機会になるので頑張ってくださいね。応援しています。
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