電子タバコを吸っている方が「本数を減らすことができる」という研究結果

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街中では、紙タバコよりも電子タバコを吸っている人を多く見かける昨今、電子タバコを吸っているとタバコの本数を減らすことができるのかを調べた研究を、今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で紹介しています。

電子タバコと減煙効果

◎要約:『本人好みのフレーバーのついた電子タバコを吸っている場合のほうが、タバコの本数が減量しやすいかもしれない』

今回は、電子タバコを吸っている方が、タバコの本数を減らせるのかを調べた研究をご紹介します。

高リスク集団におけるニコチン減量タバコと電子タバコ

Reduced Nicotine Cigarettes and E-Cigarettes in High-Risk Populations
3 Randomized Clinical Trials

アメリカにおける研究で、3か所で行った調査の合計326人(精神疾患等の喫煙リスクが高いと考えられる集団、平均40.9歳、74.5%女性)が対象となりました。

対象者を1) 通常のタバコ、2) ニコチン減量タバコのみ、3) ニコチン減量タバコ+タバコ風味の電子タバコ、4) ニコチン減量タバコ+本人好みのフレーバー電子タバコの4つのグループに分けて調べています。

結果として、毎日の喫煙本数で比べたところ、本人好みのフレーバー電子タバコを吸っている場合に最も減煙効果を認めました。

電子タバコを禁止するほうがタバコの害を軽減できるとする議論があるので、一概には言えないかもしれませんが、代替の方法がある方が節煙できる可能性が感じられる結果でした。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 もりさわメンタルクリニック 【発行周期】 日刊

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