下旬とはいつからいつまでなのか?意味・日付の範囲を徹底的に解説
「下旬」という言葉は、カレンダーや予定の調整時に頻繁に使われる表現ですが、具体的な日付の範囲を問われると「あれっ?」と思う方が多くいらっしゃる可能性があります。
一般的には「月の後半部分だよね」と考えているのではないかと推察しますが、正確にはいつからいつまでを意味するのでしょうか?
既に「上旬とはいつまで」という記事でも述べていますが、下旬の「日付の範囲」は正式に決まっています。
この記事では、「下旬」の定義や日付の範囲について詳しく解説し、正しい使い方や他の期間表現との違いにも触れながら、日常生活で役立つ情報を提供します。
それでは、どうかご一緒に内容をご覧ください。
「下旬」とは何か?
まずは、下旬の定義と語源についてみていきましょう。
下旬を辞書で見てみます。
月の21日から末日までの間。月の終わりのころ。下澣(げかん・かかん)。
下旬(げじゅん) とは? |goo辞書
出典:デジタル大辞泉(小学館)
定義が明確に出ていますね。
期間は、「月の21日から末日までの間」となっています。
その後の説明で「月の終わりのころ」と言っていますが、それだと25日以降かなあなんて思っちゃいますが、実際は21日からなんですよ~!
別名として「下澣(げかん・かかん)」という聞きなれない言葉があるようです。
「下澣(げかん・かかん)」は、なんと、唐の時代に遡る言葉だったんですね。
下旬の日付の範囲
下旬はいつからいつまでなのでしょうか?
既に述べていますが、具体的な日付の範囲は次の通りです。
下旬とは、月の21日から末日までの8~11日間のこと
「上旬はいつから」の記事で説明していますが、「下旬」にある漢字「旬」に秘密があります。
ここから、「下旬」を月の21日から月末までの期間を指したんですね。
ただ、下旬は10日でなく、最短8日間、最長11日間でけどね^^;
「下旬」の使い方と例文
この章では、「下旬」がどのように使われるか、実生活での例を紹介しましょう。
「下旬」は、大きなスケジュールを言うのに、もってこいではないでしょうか?
- すまん!実は、先月の下旬に大きな仕事が入っちゃって、今は身動きが取れないんだ。
- それじゃあ、皆で会いますか。それなら、3月の下旬に入れてくれないかな。
- 紅葉を見るなら10月の下旬に、あの有名な寺に行こうよ!
それぞれの例文に、簡単な解説をします。
- 多分、知人からの誘いがあったけど、先月下旬(つい最近)の大きな仕事を理由に断りを入れています。
- 皆で久しぶりに会うことが決まったので、3月の下旬に予定を入れてくれと依頼しました。
- 紅葉を見に行くため、10月の下旬にモミジの有名なお寺を指定しています。
それぞれの例文の中で、過去の日取りや将来のスケジュールを大まかに言っているのが分かると思います。
下旬の使い方に関する注意点
ここでは、ビジネスで「下旬」使う際の注意点を述べておきます。
「上旬はいつから」の記事でも述べたように、「下旬」という表現も上旬と同様、ビジネスシーンでも使うことは可能です。
月の後半(21日から月末)を意識している場合などを指したい時に使えます。
但し、これらの表現は、比較的広い期間を指す言葉であるため、相手が誤解する可能性を考えて使う必要があります。
ですから、相手が具体的な日程を求めている際は、下旬という表現は止めて、「25~29日の間」「月末日までには」のように、明確に日付を出して答えましょう。
また、相手が下旬の期間を理解していない可能性もあります。
基本的にビジネスでは、具体的な日程を書いて対応した方がいいでしょう。
他の期間表現との違い
さて、下旬の意味と使い方を見てきたわけですが、ここでは、「上旬」や「中旬」との違いについて比較していきましょう。
上旬は、月の1日から10日までの10日間のこと
中旬は、月の11日から20日までの10日間のこと
下旬と、上旬・中旬の大きな違いは、上旬・中旬は日数が10日間であることです。
下旬は、大の月は11日間、小の月の2月以外が10日間、2月は8日間(うるう年は9日間)と月によって日数が変わります。
小の月については、次の記事に詳しいです。
最後に
下旬とはいつからいつまでなのかを、ご一緒にみてきました。
月の21日から月末までの期間を指すことが分かりましたネ。
この表現は、同じ意味である「下澣(げかん・かかん)」という言葉があることが判明しました。
これで、もう、下旬が出てきても、期間はどこなんだと悩まずに済みますよね。
※気づけば、「言葉の意味」の記事も増えてきています
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