ボクシング界の「若貴」兄弟横綱を目指す。

亀田プロモーションは5日、大阪市内のKWORLD3ジムで10月12日に愛知県国際展示場で開催する興行の追加カードを発表した。元世界3階級制覇王者でプロモーターの亀田興毅氏(37)が将来性に期待する花田颯(22=KWORLD3)が、東洋太平洋スーパーフライ級8位デンマーク・ケビト(29=フィリピン)との同級8回戦に臨む。

花田は2戦目で世界ランカーに挑み、8回TKO負けした。ただ、その敗戦を機に「強くなった」。4戦目の今回も格上への挑戦。サポートするのが双子の兄、誠だ。

今回の対戦相手と同じサウスポーの誠がスパーリングパートナーを務める。「サウスポーの利点、弱点を教えてくれる。とても勉強になります」と感謝する。

「花田家」といえば角界では初代横綱若乃花、大関貴ノ花、そして貴乃花と若乃花の兄弟横綱という名門中の名門。兄の誠によると関係性は不明だが自身のルーツも、角界の花田家と同じく青森にあるという。花田颯の座右の銘はくしくも「不撓(ふとう)不屈」。折れることなく、ボクシング界の頂点を目指す意気込みにあふれている。

「いい内容で勝ちたい。KOを狙う」。今は番付下位でも、いずれはボクシング界の横綱へ。今回の試合でその力を実証する。