元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏(59=大橋ジム会長)、ライバルでWBC世界同級王座の21度防衛を誇った元世界2階級制覇王者リカルド・ロペス氏(58=メキシコ)の功績をたたえるセレモニーが開催された。
大橋ジム所属の4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31)立ち会いのもと、大橋氏、ロペス氏がリングに立ち、大橋ジム初代世界王者となる元WBC世界スーパーフライ級王者川嶋勝重氏(49)製作のネックレスやWBC記念ベルトが贈呈された。またロペス氏には人気ボクシング漫画&アニメ「はじめの一歩」作者の森川ジョージ氏(58=JBスポーツジム会長)から直筆の特製イラストも贈られた。
大橋氏は「34年前、自分からベルトを取っていったモンスターと今、大橋ジムのモンスターと一緒にリングに上がれてとても不思議で、とてもうれしい。34年前はロペス氏に負けてとっても悲しかったが、今はとっても幸せ」とあいさつ。一方のロペス氏は「後楽園ホールは、34年前に大橋氏と戦った場所でいつも思い出す。私はここで世界王者になったからです。井上選手は素晴らしいボクサー。これから未来をたくさんつくることでしょう」とエールを送った。
井上は「今日、ロペスさんと初めて対面しました。大橋会長とロペスさんと一緒にリングに上がることができて光栄です」と感慨深げ。リングサイドには川嶋氏をはじめ、元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(41)、WBA世界バンタム級王者井上拓真(28)、WBO世界同級王者武居由樹(28)と大橋ジムの歴代世界王者が全員、駆けつけていた。【藤中栄二】