漫才コンビ、のりお・よしおの西川のりお(72)が30日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。
パーソナリティーの生島ヒロシ(73)から「(吉本興業の後輩の)松本人志さんの性加害問題をどのように見ていますか」と聞かれると、のりおは「僕はあくまでも第三者として見ている。芸能人は内側からコメントすること多いんですが。同じ会社ですけど偶然にも彼とは全く付き合いがないんです。一般の方と同じような(立場の)見方をしている」と話した。
生島が「松本さんが休業に入った判断はどう思いますか」と聞くと、のりおは「僕は違うと思う。初動ミスだと思う。会社(吉本興業)が事情聴取したけど、手順を間違えたと思う。裁判すると言ってるけどね。大衆芸能は、お客さまに見てもらうもの。ずっと何年間も疑惑が残る。お笑いにとってプラスにならない」と言い切った。
そして、松本擁護をする芸人仲間に対して「内側からコメントするのは、止めたほうがいい。『昔お世話になった』『尊敬している』。そんなコメントは入れない方がいい。論点が間違っている。そういう話は、しなくていい。意味がない」と断じた。
芸人としての松本については「芸風が違う。(僕らの時代には)やすきよ(西川きよし・横山やすし)がいた。物差しにならない。(松本の)才能のことを言うけど、今のことは分からない。僕らくらいの年代の、70代の人が言ってるのは、本当に分かってるのかなと思う。今の笑いが面白いかどうかは、僕は分からない」と話した。
生島が「吉本興業が関係者の聞き取りを進めているが」と聞くと、のりおは「ガバナンス(統治)ができていない。コンプライアンスというのだったら、会社側がちゃんと調査しなければいけない。この芸人が、どのような動きをしているか知らなくては。芸人のことを思うなら、行動がおかしいのを察しなければ。マネジャーから報告が行ってるとは思うが」。
生島が「超売れっ子になると、会社側も厳しくものが言えない風土があるのでは」と聞くと、のりおは「それって大間違い。会社側はもうけさせてもらってるから、芸人がかわいい。かわいかったら言うべき。言ったんならいいが、言ったか言わないかは分からない」と答えた。
生島が「島田紳助さんの引退があって、今回は松本さんが休業することになった。今後のお笑いの世界に影響があるのでは」と話すと、のりおは「ゼロとは言わないが、必ず新しい人が出て来る。人間は過ぎ去った物は美化するけど、元々は松本君も新人で才能が開花した。(同じようなスターが)2度と出てこないことはない。横山(やすし)、紳助などいろいろな人が出てきた。新芽も吹いて来る」と次世代に期待した。
生島が「のりお・よしおは来年50周年を迎えますが」と言うと、のりおは「1日でも長生きするようにやりたい。長く元気でやりたい」。生島が「(明石家)さんまさんの『生きてるだけで丸もうけ』ですね。我々70代も」と言うと、のりおは「元気でやっていきましょう」と話した。