フリーアナウンサーの古舘伊知郎(69)が3日までにYouTubeチャンネルを更新。パワハラ疑惑で調査特別委員会(百条委員会)の証人尋問を受けた斎藤元彦兵庫県知事について私見を述べた。

古舘は、百条委員会でパワハラ疑惑を否定した斎藤知事の答弁に「終始、自分だけの認識。終始、自分だけの理屈100%オンパレードでしたね。大したもんだな、揺るがないな、ブレないなと思いましたよ」とチクリ。「『踏まれた者の痛みというのは、踏んだ者にはわからない』。その権化があの斎藤知事だと思う。超エリートで踏まれたことなんてないっていう自覚がある人は、踏まれた者の痛みなんて全然わかるわけもないんで、どんなに痛みを伝えたところで『それって何?』っていう話」と指摘した。

また古舘は「辞める気配が全くないのは一体全体何でか?」と、斎藤知事が自ら辞職しない理由について推測。その1つとして「辞めるイコール積み上げてきた盤石のキャリアの終了を意味する。ずっと築いてきた盤石のキャリアという楼閣、お城を壊したことがない、壊されたこともないんで、壊すという発想がないんだと思う」とした。

2つ目の理由として、今回のパワハラ疑惑が今後、刑事事件になる可能性を挙げ、「無職の身では情報収集もできなくなるし、そもそも無職で“すってんてん”になった挫折なんか経験したこともないこのエリートが、現職にしがみついていればやはり県警だって捜査当局も忖度が働く可能性だってゼロではないですよ。県のトップの逮捕に踏み切れるかどうかっていう点がある。これも今、辞めない理由じゃないですか」と推測した。

最後に3つ目の理由として、「あの無表情で同じ自分の論理をずっと繰り返してブレない、あの壊れた昔のテープレコーダーみたいな返答は、これだけ百条委員会で複数に吊るし上げられている風情が漂っていてもビクともしてないんですから、これは推測もいいところですけど、知事は自分の中では完全に潔白だと信じ込んでいる可能性もありますよ」とした。