女優江口のりこ(44)と俳優小泉孝太郎(46)が16日、都内で映画「愛に乱暴」(森ガキ侑大監督)の公開御礼トークショーに出席した。
吉田修一氏の同名小説が原作。夫の実家内の離れに住む江口演じる主婦・桃子が、夫の真守から不倫相手を妊娠させたと告白されたことから平穏な日常が乱れ始めるヒューマンサスペンス。上映後のトークショーとあって、不倫夫役の小泉は「すみません、皆さんの視線がちょっと。あんな真守で」と頭を下げた。
撮影前に「江口さんと夫婦役をやるのはうれしいんですけど、こんな真守ですから心苦しい」と話したという小泉だが、江口は「覚えてません。それより趣味のこととかを話していました」と振り返った。
小泉は「僕は夫婦のことを話すべきではないのかも。何しろ結婚したことすらないんですから」。森ガキ監督(41)は「小泉さんと話しながら役を作っていきました。ボソボソとしゃべるように、抑揚を抜くようにお願いしました」。小泉は「その人が持ってる色とか音頭とかが、ないほうがいいんだなと設定しました」。
森ガキ監督は「僕なりの桃子像があったけど、江口さんは現場に入ってみないと…」と話すと、江口は「中盤以降は話し合って役を作っていきました。『小説は小説、映画は映画』と割り切ることができた」。
小泉は「真守というのは、過去にあった人の中で誰に似てるんだろうなとデータを整理しながら役作りしました」と話した。
観客の質問で「真守に日焼けの跡があったのは役作りですか」と聞かれた小泉は「真守はランニングをする人なので日焼けしてもいいんだと勝手に決めて、ゴルフ焼けしちゃいました」。江口は「ゴルフが人生だって言う人なんですよ」と笑った。
さらに、小泉の匂いを聞かれると、江口は「何の匂いもしなかった。無臭です」と話した。