米音楽界の大物プロデューサー、ショーン・コムズ被告(54)が、性的人身売買や恐喝未遂など3つの罪で起訴されたことが17日、米検察当局によって発表された。元恋人から性的暴行で昨年提訴され、人身売買を巡っても捜査対象になっていた同被告は前日、米ニューヨークのパークハイアットホテルで国土安全捜査局に逮捕され、拘束されていた。

同被告を巡っては、今年初めに国土安全捜査局と連邦政府が、ロサンゼルスとマイアミにある自宅を家宅捜査していた。

マンハッタンの連邦裁判所に出廷した同被告は、無罪を主張した。判事は同被告の弁護士の保釈請求を退け、公判開始まで拘置所にとどまるよう命じた。3つの罪すべてで有罪になった場合、最大で終身刑が言い渡される可能性もある。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)