アイルランドのエイダン・オブライエン調教師(54)が9月14、15日の「アイリッシュチャンピオンズ・ウィークエンド」を前に2日、私設調教場「バリードイル」で地元メディアに調教を公開し、取材に応じている。

「アイリッシュレーシング」電子版によると、オブライエン師は前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで5着に敗れたディープインパクト産駒オーギュストロダン(牡4)の秋のジャパンC遠征について、あらためて言及している。

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オブライエン師は昨年覇者で連覇がかかる愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、14日=レパーズタウン)に出走を予定しているディープインパクト産駒オーギュストロダンについて、「彼は速い馬場が好きです。先日の調教はエクセレントでした。先行馬を楽に追い抜いていって、いつもの調教と違って、とても自信があって、違う感じです」と紹介。「予定ではレパーズタウンに行って、その後に日本へ行きます。彼は2000メートルの馬ですが、2400メートルも走ることができます」と、ジャパンC(G1、芝2400メートル、11月24日=東京)へ遠征するプランに変わりがないことを語った。

同馬は2歳時にフューチュリティートロフィーでG1初制覇。昨年は英愛ダービー、愛チャンピオンS、BCターフを制し、今シーズンはドバイシーマC、タタソールズゴールドCと連敗したものの、プリンスオブウェールズSを勝って、G1・6勝目を挙げている。前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは不甲斐ない5着に終わったが、オブライエン師のなかで敗因は明らかになっている様子だ。「馬場を歩いたときにインが緩いと感じたのですが、私は間違った決断をしてしまいました。(関係者との打ち合わせで)外に出すように話すべきでした。言い訳をするつもりはないですが、(内ラチ沿いを走ったオーギュストロダンとは異なり)上位の3頭は後方から外をまわってきた馬たちでした」と反省の弁を述べている。

愛ダービー馬ロスアンゼルス、一昨年覇者で昨年2着のルクセンブルクと有力馬3頭出しの予定になっている愛チャンピオンSに向け、「彼(オーギュストロダン)が出走するならば、ライアン(ムーア)が騎乗するでしょう。柔らかい馬場になったときは変わるかもしれませんが、ライアンがオーギュストロダンに乗ることをイメージしています」と主戦騎手の起用を明言した。

今年の愛チャンピオンSには日本からシンエンペラー(牡3、矢作)が出走予定。JRAが海外馬券発売を行うことが発表されている。