巨人育成の伊藤優輔投手(27)が支配下に復帰することが19日、分かった。プロ1年目の21年11月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受け、育成契約で再出発した右腕が、3年ぶりに支配下登録される。
昨年5月に実戦復帰を果たすと、今季はイースタン・リーグで中継ぎとして29試合に登板し、30回3失点で防御率0・90と抜群の安定感を発揮。実戦登板を重ねながら、150キロ前後の直球を軸にカット、フォークなどを駆使して結果を示し、支配下復帰に向けて猛アピールを続けてきた。
まだ1軍での出場はないが右腕の昇格によって、後半戦優勝を争うチームの中継ぎの厚みは増す。かつて小山台では「都立の星」として甲子園出場。中大、三菱パワーを経て20年ドラフト4位で入団し、同期の山崎伊や秋広に負けじと頭角を現す。