UAEマーラ王女、禁断の「トリプル・タラーク」で離婚宣言

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アラブ首長国連邦(UAE)首相兼ドバイ首長のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム氏の娘マーラ王女(30)が17日、インスタグラムで離婚を宣言して話題を呼んでいる。マーラ王女は公式インスタグラムアカウントを更新し、真っ黒い背景に白い文字で「私は、ここに私たちの離婚を宣言します」とつづり、「私はあなたと離婚します、私はあなたと離婚します、私はあなたと離婚します」と3度繰り返した後「お元気で。あなたの元妻より」と記す異例の離婚宣言を行った。

3度「離婚します」を繰り返しているのは、男性が3回唱えれば妻の同意なく即座に離婚できる「トリプル・タラーク」と呼ばれるイスラムの慣習に沿ったものとみられている。伝統的に男性だけが妻と離婚する時に用いることができるが、中東の多くの国で禁止されている物議を醸す慣習であると米Usウィークリー誌は伝えている。

女性が行う慣習はない上、SNS上で行うことは想定されていないため、王女の投稿が実際にどのような法的権限があるのかは明らかではない。しかし、ネットでは「何百万人もの女性にインスピレーションを与えたことは素晴らしい!神のご加護を」「100万%終わったことを意味する」など王女の離婚宣言を支持する声が相次いでいる。一方で「ヒジャブをかぶって夫の言うことを聞いていればいい」など批判も寄せられている。

王女は昨年4月にドバイ王族のマナ・ビン・ムハンマド・アル・マクトゥーム氏と結婚し、今年5月に愛娘が誕生している。王女は先月、「私たちだけ」とメッセージを添えて娘を抱く写真をインスタグラムに投稿していた。

UAE政府からも王女からもこの件に関して公式なコメントは出されておらず、ネットでは王女のアカウントが乗っ取られたのではないかとの臆測も飛び交っていた。しかしその後、夫妻それぞれのカウントから互いの写真がすべて削除され、お互いのフォローも解除したと伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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