【日本ハム矢沢宏太】夢は二刀流で28年五輪「日体大同級生と会えたら」/連載93

日本ハム矢沢宏太投手(24)が、二刀流への挑戦を続けています。今季は昨秋の右手手術の影響もあり、投手起用がメインで1軍で17試合に登板。6月24日に出場選手登録を抹消されて以降は、イースタン・リーグで投手と野手の二刀流を再開しました。今夏のパリ五輪では母校・日体大出身の選手が大活躍。将来が期待される24歳の現在地と、野球が追加種目となる28年ロサンゼルス五輪への思いを聞きました。

プロ野球

◆矢沢宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京・町田市生まれ。藤嶺藤沢では3年夏に南神奈川大会8強。高校通算32本塁打。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋に初登板するなど首都大学リーグ通算14勝、5本塁打。22年には大学日本代表に選出された。22年ドラフト1位で日本ハム入団。投手としてはプロ通算19試合で1勝2敗、防御率3・52。打者としては通算57試合で打率1割7分7厘、1本塁打、4打点。173センチ、71キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1500万円。

8月14日のイースタンでは、サイクル安打にあと一歩

8月14日のイースタンでは、サイクル安打にあと一歩

惜しいサイクル「シングルHが難しかった」

――8月14日のイースタン・リーグでは3安打5打点の大活躍でした

いい感じで振れてますね。タイミングの取り方もちょっと変えて、いきなりセンターにいい打球が飛んでいったので、いけるなって感じでした。

――単打が出ればサイクルヒットだった

シングルヒットが難しかった(笑い)。それだけ振れてたので、タイミングも取れてましたし。単打よりもう1本長打が欲しかったってところですね。

――タイミングの取り方はどう変えた

見る時間をちょっと長くするというか、あまり勢いを使わないで打つって感じですね。何種類か自分の中でスイングを持ってて、その中でピッチャー寄りのスイングとか、ちょっと野手っぽいスイングとかってあるんですけど。

ピッチャーの方も、投球の方も少しずつ良くなってきてるので、もう少し野手に近づけるスイングにしても、ピッチャーに影響出ないかなってところで。

――今後は二刀流で調整していく

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野球

黒須亮Ryo Kurosu

Tokyo

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。