【阪神西勇輝】高校球児必見!アウトローを極めた男が明かす18歳の転機/連載106

阪神の先発ローテーションを守る西勇輝投手(33)の投球に迫ります。プロ1年目から投球プレートの一塁側ぎりぎりから投げ込むスタイルを確立。大きな理由の1つに、外角低めを表す「原点」への強いこだわりがありました。技巧派投手必見の投球術です。

プロ野球

◆西勇輝(にし・ゆうき)1990年(平2)11月10日生まれ、三重県出身。菰野から08年ドラフト3位でオリックス入団。3年目の11年に頭角を現し、10勝をマーク。12年10月8日、シーズン最終戦のソフトバンク戦でノーヒットノーラン達成した。18年オフ阪神へFA移籍し、19年には10勝、20年には移籍後最多となる11勝を挙げた。22年オフに2度目のFA権行使で残留し、4年契約を結んだ。今季の推定年俸は3億円。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。

立ち位置の理由

プレートを端まで使って投球する阪神西勇輝=2024年6月30日

プレートを端まで使って投球する阪神西勇輝=2024年6月30日

バックネットの下にある神宮球場の記者席は、真後ろから投手の球筋を見られる。

6月30日のヤクルト戦。西勇は6回1失点と好投。

ベースの角をなめるように使う投球術が、記者席から確認できた。

立ち位置が特徴的だ。

幅61センチの投球プレートの一塁側。

その一番端に軸足のつま先を置いて投げ始める。

規則ぎりぎりだ。

シュートを生かすため、打者の見え方を変えるためなどの目的があるが、「高校生が参考にしたくなる」ポイントを求めた。

西勇は即答した。

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