チャレンジ7R制の開幕カードの1RではかつてS級1班だった村上清隆(60=山口)がしぶとさを見せた。53期でデビュー41年目の村上は、まくって勝利の岡本翔に3番手から迫って2着。「たまたまで何かの間違いかも。でも、いい感じ」。してやったりの表情で力走を振り返った。

還暦レーサーとなった今でも闘争心は衰えず、体調管理にひと工夫する。残暑が厳しい中でも、弟子の友永龍介や山崎航、アマチュアらと街道練習を怠らずに地足をキープ。

今節は前検前日に青森入りして、長年なじみにするスナックを訪れ「ママがサービスしてくれた馬刺しが力になった」と活力を高めた。迎える準決は8月佐世保以来の決勝進出を懸けて、再び強襲劇を披露するつもりだ。