セレッソ大阪は14日、大阪市内で関学大との練習試合を実施。控え組メンバーで臨み、2-1と逆転勝利を収めた。

チームは現在、8戦連続未勝利で4連敗中。

泥沼状態に、ふくらはぎ痛で離脱中の主将DF山下達也(36)と、左肘脱臼で完全別メニューのMF香川真司(35)に加え、前夜のヴィッセル神戸戦にフル出場したGKキム・ジンヒョン(37)が、後輩たちの練習試合をそろって観戦。香川らにとって自由な時間だったとはいえ、大ベテラン3人が先頭に立ち、チームの一致団結を強調した。

取材に応じた山下は「(主将の立場を)そんなに意識はしていないが、こういう時はできるだけ、みんなに寄り添うようにしていかないといけない。みんなで乗り越えていかないといけない」と説明。

香川、キム・ジンヒョンと、そろっての観戦については、山下は「元気な3人なので」と冗談を言いつつ、観戦していない選手が、寄り添っていないわけではないと、気配りのコメントもした。

4月に一時は首位に立ったC大阪だが、この日で11位まで後退。J2降格圏の18位ジュビロ磐田とは、残り9試合で勝ち点7差。優勝争いどころか、残留争いに巻き込まれてきた。

キム・ジンヒョンは「(心配する周囲の声を)聞くと、焦る部分もある。でも僕たちは、結果を求めてやるだけ」と表情を引き締めた。

前夜の神戸戦には、メンバー外の山下や香川、MF上門知樹(27)らも神戸市内のノエスタに駆けつけ、ハーフタイムや試合後の控室に入って時間を共有したという。

山下は「(試合に出ていない)僕から、軽々しくこうしろ、ああしろとは、そこまで言えない。でも(スタンドで見て)感じとかを伝えにいったりしている」とサポート役に徹し、試合以外の状況でも、仲間には「結果がついてこなかったり、失点してしまうと、やっている選手のメンタルが一番難しい。自分はやれることをやっている」。

次節22日は、残留争い真っただ中の17位湘南ベルマーレ戦(レモンS)。C大阪との勝ち点はわずか6差。他会場の結果にもよるが、負ければ一気に危険水域が近づく。

大ベテランが支えるC大阪は「勝てば、雰囲気はすべて変わってくる」(山下)と、6月30日の名古屋グランパス戦以来、9試合ぶりの勝利を目指す。