サーバラック3つで自分のOracle Cloudリージョンが持てる「Oracle Dedicated Region 25」発表
米Oracleはラスベガスで開催中の「Oracle CloudWorld 2024」において、わずかサーバラック3つの構成で自社専用のOracle Cloudリージョンをオンプレミスに持つことができる「OCI Dedicated Region 25」を発表しました。
AI関連を含むOracle Cloudの150以上のサービスが利用可能で、オラクルが運用するマネージドサービスとして提供されます。
わずか3ラックで自社専用リージョンを構築
オラクルは2020年に顧客のデータセンター内に専用のOracle Cloudリージョンを構築できる「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を発表しています。
このとき、顧客のデータセンター内には50ラック分のハードウェアを用いてシステムを構築することが想定され、年間の費用は600万ドル(1ドル140円換算で約8億4000億円)からとなっていました。
2022年には最小12ラック、年間100万ドル(1ドル140円換算で1億4000万円)までのサイズで実現できるようになり、今回それがさらに3ラックまでになりました。ただし価格については未発表です。
数週間で導入可能な3ラックからスタートし、フルスケールのクラウド規模にまで拡張可能と説明されています。
OCI Dedicated Region 25は来年(2025年)に利用可能になる予定です。
関連記事
- オラクル、シングルラックにIaaSクラウドを詰め込んだ「Oracle Compute Cloud@Customer」提供開始
- [速報]オラクル、シングルラックでOracle Cloudと同等の機能を備えたハードウェアを開発中。Oracle CloudWorld 2022
- Oracle Cloudのリージョンを社内に持てる「OCI Dedicated Region」、最小12ラック、年間1億3000万円からの対応をオラクルが発表
- [速報]オラクル、顧客専用Oracle Cloudリージョンを顧客のデータセンター内に構築する「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」発表。野村総研らが採用
あわせて読みたい
イオンのCTOが巨大企業の変革プロセスを解説、集英社が認証基盤統合を語る。情シス有志による「BTCONJP 2024」開催[PR]
≪前の記事
オラクル、本物のようなテストデータ群を生成AIが自動生成してくれる「Select AI for Synthetic Data Generation」発表。Oracle CloudWorld 2024