CRF250L MD47 AMAスーパークロス仕様デカールカスタムその1

2023年7月5日 2024年7月10日 SYORI（Gucchi1918）

また暇な事を考えて実行に移そうとしているわたくしです（笑）

ステッカーチューンは若い頃から好きなのですが、例に漏れずCRFもカッコよくしようと色々思案していました。様々なデカールが多種多様に販売されているんですが、若かった頃にCRM250RでAMAスーパークロス仕様にあこがれてデカールやら色々買っては貼っていたのでそれを再現したいなと。

しかし現在のAMAスーパークロスがどんな外観仕様なのかも全く知らないので（笑）、その辺りのリサーチから始めてみることに。2023年シーズンは下記のような外観で走っていたみたいです。思ってた以上に市販車のCRF250Lの純正デカール類は似てる感じですよねー

色々と写真を参考に必要なデカール類を購入しようかと思いましたが本場アメリカでやっているシリーズなので国内で購入しようにも単品で集めるのは至難の業（そもそも売ってない）。どうしたもんかと色々と調べていたら、どうやらHRCはスロットル・ジョッキー（Throttle Jockey）というデザイン屋さん？デカール屋さん？から外装スポンサーデカールを制作・提供してもらってるようで、その会社を調べてみるとなんとレーサー（CRF250RやCRF450R）用に全く同じデカール類を一般に販売しているとの事！

これは！と思い更に調べてみるとスロットル・ジョッキー社の公式サイト（アメリカ）から直接購入できるよう。一度つたない英語で問い合わせをしてみたところ、外観上のデカール類は全て入っているとの事で購入にかなり前向きになりました。ただ懸念なのは当然ですが外装形状が違う事、そしてドル高円安の現在海外輸入はかなりコストがかかるということでした。形状の違いに関してはデカール部分だけを切り取って市販CRFに合わせればよいかと思ってましたが、例えばサイドカバーについているロゴだけ欲しくてもゼッケンスペース一体のものしか売ってなく、形状も違えば背景色も違うのでロゴ周りだけを切り取ってもおかしなことになってしまいますし・・

また金額自体は200ドル（現在の為替で29000円くらい）、シッピングコストで10000円近くかかるので、トータル4万円近くかかる上、必要なロゴ以外は不要という勿体ない事にもなってしまうので、散々悩んだ挙句に本家本物のデカールを購入する事は諦めました。

さてじゃあどうするか、という事になって、私の本職（デザイン）を生かして、デカール類を全てデータ制作しシール印刷して作れば良いのでは？と考え（笑）、その方向で進める事にしました。ていうかコスト面やデザインレイアウト（市販CRFに合わせたロゴの大きさなどの最適化も出来るので）最初からそうしておけばよかったと思いました（笑）

データ制作に取り掛かる前に懸念してた部分を検討します。

シュラウド部分にある大きなCRFロゴ。ここに薄い青と濃い青があるのですが、その色を使った小さい三角形のデザインがありそこに新HRCロゴがあしらわれています。ここがレーサーCRF系の特徴的なデザインと思っており、特にこだわりたい・欲しい部分でありました。

ただ印刷データを扱う方ならご存じの通り、データ制作で使うモニターが完璧に色調整されていないと同じ色を作るのは難しいのと、特にCMYK印刷（一般的な印刷形式）だと青がくすんでしまいますので、その辺りが上手く行くかどうか。実際カラーチャートを持って帰ってバイクに合わせてみました。

近い色はあるにはあるのですが、青はやっぱりくすんで見えますし特に濃い青（赤味が入った若干紫っぽい感じ）は該当しそうな近似色すらありませんでした。

そうなるとRGB印刷（特に青の発色が鮮やかになる）しかないよなと。

方向転換してRGBでデータを作り始めます。ある程度海外ロゴサイトみたいなところで探せるものは探し（JPGやPNGみたいな画像ロゴデータは使えません。あくまでベクターデータとなるロゴデータじゃないと印刷用途に使えませんので苦労しました）、どうしてもな無いものは画像からトレースして全部自作しました。

そんな感じでロゴデータを一式集め・制作し、一旦仮で近似背景色をベタ置きした上にロゴを配置・大きさも大体これくらいかな？という感じで一旦仮データを作り、印刷したものがこちら。

作ったものを仮止めして車体に貼って大きさなどを確認していきます。ここで大きすぎるかな？とか小さすぎるかなという部分はサイズを再確認した上でメモしておき、データ修正用の情報として記録していきます。

まだ仮サイズの状態ですが、シュラウドの部分はめっちゃ良い感じで感動です（笑）

レーサーCRFと大きな違いですが、シュラウドの全体的な形状は結構似ているんですけどCRF250Lのシュラウドって黒い樹脂製の部分と2つが組み合わさっているんですよね。この黒い部分はレーサーCRFだと恐らく全て一体成型で全部赤なんです。今後赤いカッティングシートか何かで黒い樹脂部分をラッピングしても良いかもと思ったりしましたが当面はこのままで。上手く貼れる自信もありませんし（笑）

まあそんな感じでプリントしたものを各部に仮貼りしてサイズ確認を繰り返します。
概ね出来たところで印刷データを調整。これで大丈夫でしょう！という所まで来たので印刷手配します。

現時点では印刷が上がってくるのを待っている状態です。

デカール種類はAMAスーパークロスで認識できる箇所はほぼ全て制作しました。外装パーツに貼られているスポンサーロゴは勿論、フロントフォーク周りのSHOWAやゼッケンスペース上部にあるロゴ類やスイングアーム部分もクリアシートに保護面積分の余白部も含めた形状切り出しもするので、本家ほどの厚みは無いと思いますが多少の外装保護にもなるんじゃないかと目論んでおります。

あとは届いたら切り出しして貼っていくだけですが非常に楽しみです。