川崎が終盤にOGで1点を奪い劇的勝利を収めた [写真]=清原茂樹
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第14節が29日に行われ、川崎フロンターレとジュビロ磐田が対戦した。
前節スコアレスドローに終わり3連勝を逃した暫定首位の川崎。1ポイント差で2位の鹿島アントラーズが今節白星を収め、2ポイント差で3位の浦和は消化試合が2試合少ないため、ステージ制覇のためには勝ち点3獲得が必須となる。先発にはFW小林悠、FW大久保嘉人、MF中村憲剛らが起用された。
一方、7位の磐田は勝てば5位まで順位を上げることができる状況だけに、敵地で白星がほしい。日本代表に初選出され、注目が集まるMF小林祐希がスタメンに名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはホームの川崎。7分、ハーフウェイライン付近からエドゥアルド・ネットが前線にスルーパスを通すと、抜け出した大久保がGKと一対一に。しかし大久保が左足で放ったシュートはGKに阻まれ先制点とはならない。8分には大久保がエリア手前右から右足でミドルシュートを放ったが、ここは枠を捉えられなかった。
対する磐田は19分、左サイドからのFKがファーサイドに流れたところを藤田義明が拾って右足で狙ったが、シュートは枠の右上に外れた。
前半終了間際の43分には川崎が左サイドでFKを獲得。中村が鋭いボールをゴール前に入れると、谷口彰悟が頭で合わせる。しかしこのヘディングシュートは惜しくも右ポストを叩いた。
0-0のまま後半に入り56分、磐田は右サイドから攻め上がると、エリア手前右の位置でパスを受けた小林祐希が左足を振り抜く。シュートは枠の左を捉えたが、ここはGKのセーブに阻まれた。
試合の主導権を握る川崎は59分、CKのこぼれ球を拾った中村が右サイドからクロスを上げ、ニアサイドで谷口が合わせたが、強烈なヘディングシュートはわずかにゴール右に外れた。61分には左からのクロスがGKの頭上を超えて大久保のもとに渡ると、大久保はワントラップから右足アウトでシュート。しかしここも枠を捉えることができなかった。
なおも攻め続ける川崎は75分、小林悠が中村とのワンツーでエリア内右に侵入。ここからグラウンダーでゴール前にラストパスを送ったが、走り込んだ大久保はわずかに間に合わず、シュートにつなげることができなかった。
このまま試合終了かと思われた88分、川崎が先制に成功する。スルーパスでエリア内右に抜け出したエウシーニョが右足で折り返すと、DF小川大貴がクリアしたボールが自陣ゴールネットを揺らし、オウンゴールとなった。
結局この1点が決勝ゴールとなり、試合は1-0で終了。川崎が苦しみながらも勝ち点3を掴み、首位をキープしている。
次節、川崎は6月11日に敵地で横浜F・マリノスと、磐田は同日にホームでFC東京と対戦する。
【得点者】
1-0 88分 OG(小川大貴)(川崎フロンターレ)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト