[写真]=金田慎平
■横浜F・マリノス 攻撃の中核を担うM・ジュニオールの状態が気がかり
【プラス材料】
前節のヴィッセル神戸戦まで13試合連続で得点を記録している。総得点は川崎フロンターレに次ぐ2位で、ここまで46得点を挙げている攻撃力は相変わらずすさまじい。
今夏に柏レイソルから期限付き移籍で加入し、ここまで7ゴールのFWジュニオール・サントスに期待がかかる。7日のJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・柏戦は契約上の都合で出場できなかったため、この一戦に全力投球できず態勢が整っている。また、ここまで9得点を決めているFWエリキも依然として好調だ。連続得点は6試合でストップしたが、キレのある動きで攻撃陣を牽引する存在になっている。
再び4バックにシステムを戻しても圧倒的な支配力は健在。自慢の攻撃力で3試合ぶりの勝利を目指す。
【マイナス材料】
ここまでチームトップの11ゴールを挙げているFWマルコス・ジュニオールだが、7日のルヴァンカップ準決勝・柏戦の後半に負傷交代した。詳細は不明だが、攻撃の核となるゴールゲッターの不在は3試合ぶりの勝利を目指すチームに大きく影を落とす可能性がある。
その他にも主力選手に負傷者が続出しており、FW仲川輝人やDF松原健、DF高野遼らは今節も出場が難しいだろう。松原と高野が不在の両サイドバックはターンオーバーすることが難しく、DFティーラトンとDF小池龍太は連戦連勤が続いている状態だ。
中2~3日で続く公式戦の連戦はこの試合が18試合目で、選手たちの疲労はピークに達している。まずは運動量を求められる自分たちのサッカーをしっかり体現できるかがカギを握るだろう。
文:totoONE編集部
■大分トリニータ 相次ぐ負傷離脱が悩みの種。万全の準備で上位チーム撃破へ
【プラス材料】
直近の5試合は4勝1敗と好調を維持。今季2度目の3連勝を懸けて、今節は横浜F・マリノスと対戦する。中2日で試合に臨む相手に対し、中6日で戦える大分トリニータはコンディションが整い、肝となる戦術の狙いを合わせる時間も割けた。これまでと同様にメンバーを入れ替えながら、緊張感を持って練習ができている。今節は4バックでも、苦手なミラーゲームになっても対応できるメンバーを選考して万全を期す。
昨季J3でプレーしたプロ2年目のFW髙澤優也(昨季はザスパクサツ群馬に在籍)は前節の清水エスパルス戦で今季5得点目となるゴールを決め、絶好調男のMF田中達也はチームトップの7得点目を記録した。前線の選手は調子が良く、途中からピッチに入った選手も活躍。チーム内に高い競争意識が芽生えている。
【マイナス材料】
ケガで戦列を離れていたMF野村直輝やMF長谷川雄志が復帰したものの、これまで主力として試合に出ていたDF香川勇気やMF前田凌佑らが負傷離脱。片野坂知宏監督が「誰かが復帰すれば、誰かがケガをする」と嘆くように、今季は一度もベストメンバーを組めていない。戦力が整わない中でのやりくりは、今度も続きそうだ。
ハイプレスの横浜FMに対し、ビルドアップで試合の主導権を握れれば勝機は高くなる。かみ合わせは悪くはないが、自陣でボールを奪われるような場面が増えてしまうと、強度の高い前線の選手が揃う相手に大量失点をしかねない不安はある。
文:totoONE編集部