ピッチ脇に設営したテントに宿泊するイベントを開催[写真]=Photoraid
スタジアムを隅々まで堪能
大規模改修を終え、2021年4月にリニューアルオープンとなったセレッソ大阪の本拠地・ヨドコウ桜スタジアム。改修費は寄附金によって賄われ、完成後は大阪市に寄贈された。改修のコンセプトとして「日本一“親近感”のあるスタジアム」、「地域のためのスタジアム」とうたい、完成後はその言葉どおりコワーキングスペースや各種カルチャー教室がオープン。試合のない平日でも地域の人々が集う“賑わい拠点”となっている。
そうした施策の一環として、10月16日~17日には「2021大人のキャンプ in ヨドコウ桜スタジアム」が開催された。山ではなく、都会にあるスタジアムでキャンプするイベントは注目を集め、募集を開始した当日に満員御礼。ファミリーをはじめ、カップルやサポーターグループらが“非日常体験”を存分に楽しんだ。
初日は14時に集合し、まずは「テント張り体験」。スタッフがコツを伝授しながら参加者がテントを組み立てていく。初めて行う人も多く、「意外と簡単にできるんだ」と驚きの声が挙がっていた。
その後は、メインイベントの一つ「スタジアムツアー」を開催。前述したとおり今年4月に完成したばかりとあって、スタジアムツアーを一番の楽しみにしていた人もいた。60分ほどをかけて記者会見室やウォーミングアップエリア、選手ロッカールーム、ベンチ、さらにはビジネスラウンジやVIPルームなど、あらゆる場所を巡り、写真撮影もOKということで参加者は大満足していた。
参加者それぞれが思い出を持ち帰る
日が落ちる頃になると、お待ちかねの夕食タイム。ピッチサイド付近にて、スタッフがバーべーキュー料理をその場で調理し、参加者に振るまわれた。テーブルにはランタンが灯り、BGMも流れる中、優雅なひとときを楽しんでいた。
18時半頃には、試合で勝利した際に流れる『Cerezo(さくら)満開』の曲に合わせたスタジアム照明のライティング演出を実施。ピッチレベルから選手目線で光の演出を堪能した。そして最後は、試合時に選手たちが使用するお風呂に入ってスッキリ。ここでも選手気分を味わい、参加者はプレミアムな体験に興奮を隠し切れない様子だった。
ピッチでテント泊をして迎えた2日目は、朝7時からヨガ教室を開催。あいにくの天気だったため、室内のウォーミングアップエリアでの実施となったが、初めて体験する人も多く好評だった。
その後は朝食をとり、12時までの自由時間を思い思いに過ごしイベントは終了。スタジアムでのキャンプという貴重な体験は、参加者それぞれが忘れられない思い出を作り家路についた。
「スタジアムは一番大好きな場所。非日常体験ができて、キャンプ体験もできるということで参加しました。感想としては……全部良かったです!(笑) 中でもスタジアムツアーと選手ロッカールームのお風呂に入れたことは、一生の思い出になりました」(岩上諒さん)
「普段は入れない選手ロッカーに入れたり、ピッチでボールを蹴れたり、普段は絶対に経験できないことを経験できたのが、すごく良かったです。スタッフの方も楽しそうに運営されていたし、スタッフとサポ―ターが一緒になって楽しみ、すごくいいイベントでした」(藤綱太郎さん)
By サッカーキング編集部
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