山口がエスナイデル新監督の就任を発表 [写真]=Getty Images
レノファ山口FCは29日、フアン・エスナイデル氏が新監督に就任したことを発表した。
クラブの発表によると、エスナイデル新監督は6月8日(木)よりチームに合流し、練習に参加する予定。6月11日(日)に開催される明治安田生命J2リーグ第20節のヴァンフォーレ甲府戦から直接指揮を取ることとなる。
山口は今月8日に2021年9月から指揮を執っていた名塚善寛元監督を、成績不振に伴い解任。以降は中山元気コーチが暫定的に指揮を執っていた。
現在50歳のエスナイデル氏は、現役時代にレアル・マドリードやレアル・サラゴサ、ユヴェントス、ポルトなどでFWとして活躍し、アルゼンチン代表としても国際Aマッチ3試合に出場。現役キャリア通算で93ゴールをマークした。2005年の引退後は指導者に転身し、レアル・サラゴサBやコルドバ、ヘタフェの監督を歴任。2017年2月にはジェフユナイテッド千葉の指揮官に就任した。
千葉ではハイプレス・ハイラインの攻撃的戦術を採用し、初年度の2017シーズンはチームをJ1昇格プレーオフ圏内の6位に導いた。2年目の2018シーズンを14位で終えると、翌2019シーズンは開幕直後から大苦戦。開幕後4試合未勝利に陥ると、3月に解任が発表された。
就任決定に際し、エスナイデル新監督は山口のクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
「レノファ山口FCの新しい監督に就任できて、とても嬉しく思います。会長をはじめ、社長や強化部が信頼してくれ、この場に導いてくれたことに感謝しています。 私が今回レノファに来ることを決めたのは、クラブも私もリニューアルを信じているからです。チームがこれまでやってきたことに、私が貢献したいことを組み合わせることで、私たち自身のアイデンティティ、スタイルを確立できると考えました。良い結果が得られることを確信しています」
「敵陣にプレスをかけ、ボールを奪い返し、得点チャンスを生み出す、攻撃的でダイナミックなチームを目指します。ファンの皆さまにも私たちのスタイルを共感してもらい、熱い試合を楽しんでいただきたいです。 今は、すぐに山口に行き、スタッフや選手たちと仕事を始めたいと思っています。よろしくお願い致します」
また、山口の代表取締役社長を務める渡部博文氏も次のようにコメントしている。
「6月1日より新監督としてフアンエスナイデル氏を招聘することとなりました。今の選手とレノファの実績を理解したうえで、勝つためのアプローチができること、コンパクトな守備の構築と複数得点の期待ができるという点で選定いたしました。エスナイデル氏はジェフユナイテッド市原・千葉の監督としての指導実績、さらにスペインの強豪クラブでの選手経験もあり、リーダーとしての気質も高く評価しています」
「まずはレノファの現状を打開するため、守備を再構築し、よりアグレッシブなサッカーを展開していきたいと考えています。今後については、就労ビザの手続きが終わり次第、現場指揮を執る予定です。それまでの期間は連絡をとりながら、引き続き中山氏の指揮のもと、勝利を目指し戦っていきたいと思います」
By サッカーキング編集部
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