鹿島戦に出場した三笘薫[写真]=兼子愼一郎
『ブライトン・ジャパンツアー2024』で来日中のブライトンがJ1リーグの鹿島アントラーズと24日に国立競技場で対戦した。
初の来日を果たしたブライトンは、MF三笘薫がスターティングメンバー入り。三笘は腰の負傷により2023-24シーズン中の復帰を断念し、2024-25シーズンの開幕に向けて調整を進めてきたが、日本でのプレシーズンマッチで先発に名を連ねた。その他、DFヤン・ポール・ファン・ヘッケ、MFジェイムズ・ミルナー、FWダニー・ウェルベックらがスタメンに入っている。
一方で、鹿島はDF植田直通、MF柴崎岳、FW鈴木優磨らの主力がスタメンに並んだ。今月15日に加入が発表され、鹿島への帰還を果たしたMF三竿健斗が、復帰後初のスタメン入りを果たした。
立ち上がりはブライトンが敵陣深くまで攻め込む展開となり、右サイドのヤンクバ・ミンテがスピードで違いを見せる。一方、鹿島も師岡柊生が攻撃の起点となり、チャンスを作った。
時間の経過とともに、鹿島が敵陣でボールを支配する時間帯が長くなり、左サイドに流れた柴崎岳や土居聖真がテンポよくショートパスをつなぎ、攻撃を仕掛けた。ただ、ブライトンもボールを奪えばショートカウンターを繰り出し、13分には三笘がファーストシュート。しかし、これは相手選手に当たりゴールには至らなかった。
一進一退の攻防のなか、15分に試合が動く。再三スピードで違いを見せていたヤンクバ・ミンテが、左サイドから単独でカットイン。ドリブルでゴール前まで持ち込むと、冷静にフィニッシュし、ゴールネットを揺らした。ブライトンが先制に成功する。
得点が動いたあとは、こう着した展開となった。ブライトンは鹿島の4-4-2の守備ブロックを立ち位置の有利で崩しにかかるが、なかなか決定機までは持ち込めない。35分にはスルーパスに反応した三笘が味方にラストパスを供給し、決定機を迎えたが、早川友基が好セーブで得点を許さず。
前半はこのままブライトンが1点リードして終了。三笘は前半45分間プレーして、ハーフタイムに交代となった。
後半は立ち上がりこそ鹿島がチャンスを作ったが、その後はブライトンが立て続けにゴールを奪う展開になった。まずは51分、コーナーキックのこぼれ球を拾ったジェレミー・サルミエントがコントロールから素早くシュートし、リードを2点に広げる。そして54分には波状攻撃を仕掛け、最後はペナルティエリア内を細かいタッチでドリブル突破したヤシン・アヤリが強烈なシュートをゴールに突き刺した。さらに、62分には、ファクンド・ブオナノッテの落としからアマリオ・コジア・デュベリーがゴール左隅に吸い込まれるシュートを放ち、リード4点差に広げた。
そして、73分にはブライトンの右サイドでコジア・デュベリーが、左サイドバックにポジションを移していた師岡からボールを奪って独走。ゴール前まで持ち運び、冷静にゴールネットへ沈めた。これでダメ押しの5得点目となった。
一方的な展開となったが、鹿島も一矢を報いる。鈴木優磨からのパスで裏へ抜け出した徳田誉が冷静にゴールネットを揺らした。2025シーズンよりトップチーム加入が内定している2種登録の徳田は、これがトップチームの初得点となった。
試合はこのまま5-1でブライトンが勝利。ブライトンは28日に国立競技場で東京ヴェルディと対戦する予定となっている。
【得点者】
0-1 15分 ヤンクバ・ミンテ(ブライトン)
0-2 51分 ジェレミー・サルミエント(ブライトン)
0-3 54分 ヤシン・アヤリ(ブライトン)
0-4 63分 アマリオ・コジア・デュベリー(ブライトン)
0-5 74分 アマリオ・コジア・デュベリー(ブライトン)
1-5 84分 徳田誉(鹿島アントラーズ)
By サッカーキング編集部
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