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なでしこが大儀見の決勝弾でイタリアに初勝利…2連勝で連覇狙うW杯へ

2015.05.28

ドリブルで持ち上がる、大儀見 [写真]=金子悟

 キリンチャレンジカップ2015が28日に行われ、なでしこジャパンイタリア女子代表が対戦した。

 6月6日に開幕が迫るカナダ・女子ワールドカップに向けた最後の試合。ワールドカップ連覇を狙うなでしこに対して、イタリアはヨーロッパ予選のプレーオフで敗れ、大会出場権を逃している。だが、なでしこは、イタリア相手に過去通算7戦全敗。過去、苦手とした相手を倒し大会に臨みたいところ。

 なでしこは、GK海堀あゆみ、DF近賀ゆかり、DF岩清水梓、DF熊谷紗希、MF宇津木瑠美、MF宮間あや、MF川澄奈穂美、MF阪口夢穂、FW大野忍、FW大儀見優季に加え、ニュージーランド戦でゴールを決めたMF澤穂希が2試合連続スタメン。澤は代表通算199試合目の出場となった。

 開始18分、なでしこがチャンスを迎える。大儀見が高い位置でボールを奪い、前線へパス。ボールを受けた大野がドリブルで持ち上がり、エリア手前中央で左足を振り抜くが、シュートは右ポストに弾き返された。一方のイタリアは直後の19分、バレンティナ・チェルノイアがミドルシュートを放つも、海堀が弾き返す。こぼれ球にも詰められるが、熊谷が対応しピンチを凌いだ。

 なでしこは26分、大儀見が相手からボールを奪い、すぐさまエリア内右から右足を振り抜く。だが強烈なシュートはわずかに枠の左に逸れた。28分には、大野からのパスでエリア内中央に抜け出した大儀見が、相手DFをかわして左足でシュートを放つが、相手DFのブロックに遭う。33分、エリア手前右でFKを獲得したなでしこは、宮間が直接狙うとシュートは枠内に飛ぶが、GKラウラ・ジュリアニに正面でキャッチされた。終盤にかけてなでしこが攻勢を見せたが、前半はこのままスコアレスで折り返す。

 なでしこは、川澄を下げてFW菅澤優衣香を投入し後半を迎えた。52分、なでしこが先制に成功する。宇津木からのクロスに、中央の大儀見が倒れ込みながらも、右足のアウトサイドで合わせて、ゴール左隅に決めた。

 先制しても主導権を握るなでしこは62分、澤を下げてDF鮫島彩をピッチに送り出す。宇津木は左サイドバックのままで、鮫島が左サイドハーフに入った。68分には、左CKから、エリア内中央の阪口が頭で叩きつけるが、シュートはクロスバー上。69分、近賀に代えて、有吉佐織を投入した。

 イタリアは72分、マルタ・カリッシミがエリア手前中央からミドルシュートを放つが枠を捉えられない。74分、なでしこは海堀に代えてGK福元美穂を投入。82分には先制弾の大儀見を下げて、安藤梢をピッチに送り出した。85分、その安藤の落としから、大野がエリア手前中央からミドルシュートを放つが、クロスバー上に外れる。86分、宮間に代えて川村優理を投入し、交代枠を全て使い切った。

 後半アディショナルタイムに入って、菅澤がエリア内右に抜け出し、GKをかわして横パス。フリーの鮫島がダイレクトでシュートを放つが、クロスバー上に外れた。

 試合はこのままタイムアップ。なでしこが1-0でイタリア相手に初勝利を収めた。

 直前の強化試合を2連勝で終えたなでしこジャパンは、ワールドカップ・グループステージで、スイス(6月8日)、カメルーン(12日)、エクアドル(17日)と対戦する。

【スコア】
なでしこジャパン 1-0 イタリア

【得点者】
1-0 52分 大儀見優季(なでしこ

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