時折、横殴りの大粒の雨が降りしきる中、ルヴァンカップ決勝の前日練習に臨んだ札幌の選手たち
2019 JリーグYBCルヴァンカップ決勝を明日に控え、クラブとして初の決勝の舞台に駒を進めた北海道コンサドーレ札幌が25日、埼玉市内で前日練習を行った。この日は生憎の土砂降り。時折、横殴りの強い風が吹く悪天候の中、ジョギングやストレッチ、ボール回しなど、約40分間の練習を報道陣にフル公開した。
寒空の下、楽しそうな笑い声も聞こえてきた。初めて大一番を前にするチームとは思えないほどの、リラックスした様子。「みんな終始いい笑顔で、しっかり準備できていると思う」。鈴木武蔵がチーム内のリラックスした様子を明かした。
「目の前の相手に対してどうやって打ち勝っていくか。今週いっぱい準備できた。いつもと変わらない週で、準備できたと思う」
札幌にとっては初タイトルが懸かった大一番。その相手はリーグ連覇中の川崎フロンターレ。普通ならば、緊張感があってもおかしくない。しかし、鈴木からもそれは伝わってこなかった。むしろ、感じたのは勝利への“自信”だ。
「川崎は難しい相手ですけど、自分たちの攻撃の良さが前回対戦では出せた部分もあったので、自信を持ってそれをやっていくのと、球際、走り勝つところで相手を上回れたら、自ずと勝利は見えてくると思う」
自らのゴールでチームを勝利に導いてきた鈴木は現在、得点ランキングトップに立っている。「トップで終わりたい気持ちもあるし、決勝で自分が点を取って、優勝ができたら幸せなことなので、そこは常に狙っていきたい」と個人タイトルも狙っていく。
「監督が昨年札幌に来た時、『自分たちはタイトルを取るチームになる』と言っていた。『自分たちはタイトルを取るんだ』と。今、ちょうどその時が来た」
合言葉は“オールコンサドーレ”。チーム名同様、北海道全体が一丸となって、クラブ史上初のタイトルを北海道に持ち帰るつもりだ。
By サッカーキング編集部
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