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【バルサ復活のキーマン③】ジョルディ・アルバ「輝きを取り戻した左サイドの仕事人」

2018.04.24

[写真]=Getty Images

「彼がいなくなって攻め上がれるスペースができたから、やりやすくなった」。昨年11月に本人がそう語ったように、昨夏のネイマール退団で最大の恩恵を受けたのがJ・アルバだった。

 前体制下での主な役割は、前方のネイマールをサポートすること。当時は「守備の面白さが分かってきたよ」と冗談まじりに話していたが、本来の持ち味を発揮していたとは言いがたい。3-4-3が導入された昨シーズン終盤にはスタメンの座を失い、移籍の噂も浮上した。

 しかし今シーズン、“壁”が取り払われると、超攻撃的サイドバックとしての輝きを取り戻す。左ウイングを置かない左右非対称の4-3-3や4-4-2が採用されことも追い風となり、独力で左サイドを制圧。ボール保持時には“偽ウイング”として、相手のペナルティエリアにもたびたび進入する。

 ネイマールの穴を埋めるだけでなく、メッシの“相棒”も務めている。第30節終了時点でDF最多の8アシストを記録。うち5アシストはエースの得点をお膳立てしたもので、1選手へのアシスト数ではリーグ最多タイとなる。「2人のコンビネーションはチームにとっての命綱だ」。指揮官がそう絶賛するように、彼らの連係プレーはバルサの新しい武器となった。

 自らの復活に呼応するかのように、チームもリーグ戦の首位を独走。「自身最高のシーズン」という言葉に偽りはないはずだ。

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