左腕の腕章は、重責を担う者の証だ [写真]=Getty Images
アーセナルの新キャプテンにグラニト・ジャカが就任することが決まった。昨季までキャプテンを務めていた元フランス代表DFローラン・コシェルニーは、今夏ボルドーに移籍。空席となっていた主将の座を、在籍4年目を迎えるスイス代表MFに託すこととなった。
もちろん、今季からキャプテンに就任したのはジャカだけではない。経験豊富な30代から、20代前半の若手に至るまで、新たに腕章を受け継いだ9人の選手たちを紹介する。
■ダビド・シルバ
所属クラブ:マンチェスター・C
生年月日:1986年1月8日(33歳)
国籍:スペイン
ポジション:MF
昨季までキャプテンを務めていたヴァンサン・コンパニが退団したため、新主将に就任。ジョゼップ・グアルディオラ監督は「彼はクラブのこと、プレミアリーグのことを熟知しているし、何よりもチームメイトから多大な尊敬を集めている」と任命の理由を語った。すでに今季限りでのクラブ退団を表明しており、キャプテンとしての最初で最後のシーズンで有終の美を飾りたいところだ。
■アシュリー・ヤング
所属クラブ:マンチェスター・U
生年月日:1985年7月9日(34歳)
国籍:イングランド
ポジション:MF
昨季までチームに在籍したアントニオ・バレンシアの後任として、オーレ・グンナー・スールシャール監督は最古参のヤングを新キャプテンに指名。しかし、今季はアーロン・ワン・ビッサカの加入により出場機会の減少が予想されるため、一部のファンからは疑問の声が上がった。開幕からエンジンのかからないチームを引っ張り、批判を跳ね返すことができるだろうか。
■セサル・アスピリクエタ
所属クラブ:チェルシー
生年月日:1989年8月28日(30歳)
国籍:スペイン
ポジション:DF
2017-18シーズンからチェルシーの副キャプテンを務めていたアスピリクエタ。昨季は主将のガリー・ケーヒルに代わって、プレミアリーグ全試合にアームバンドを巻いて出場。チームをヨーロッパリーグ制覇にも導いた。ケーヒル退団に伴い、キャプテンに正式昇格を果たした今季は、大幅に若返ったチームの大黒柱としてさらなる奮闘が期待される。
■ドゥシャン・タディッチ
所属クラブ:アヤックス
生年月日:1988年11月20日(30歳)
国籍:セルビア
ポジション:MF
昨年夏にサウサンプトンから加入すると、1年目からエールディヴィジ得点王とアシスト王に輝き、5年ぶりのリーグ制覇に貢献。チャンピオンズリーグでも12試合で6ゴールを挙げて、ベスト4進出の原動力となった。この活躍を受けて、今年7月に2023年までの契約延長に合意。さらに、ユヴェントスへ移籍したマタイス・デ・リフトの後を継いで、キャプテンに就任した。
■アレッサンドロ・フロレンツィ
所属クラブ:ローマ
生年月日:1991年3月11日(28歳)
国籍:イタリア
ポジション:MF
フランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシと“生粋のローマっ子”がキャプテンを務めてきたローマ。その系譜を、今季からフロレンツィが受け継いだ。クラブの歴史に名を刻んだ両先輩を「偉大なリーダーだった」と振り返った本人は、「今度は僕が模範にならなければならない。ローマとはどういうチームなのかを伝えていくのが僕の役目だ」と強い決意をにじませている。
■コケ
所属クラブ:アトレティコ・マドリード
生年月日:1992年1月8日(27歳)
国籍:スペイン
ポジション:MF
“闘将”ディエゴ・ゴディンの退団を受けて今季から新キャプテンに就任したのは、クラブ生え抜きのコケ。トップチームデビュー10周年となる節目の年に大役を授かった。「主将になることはアトレティコのユースにいるすべての子どもたちが抱く夢だ。とても誇り高いね」とコメント。ディエゴ・シメオネ監督も「様々な才能を持ち合わせた素晴らしい選手だ」と絶大な信頼を置いている。“アトレティコ愛”を貫く彼を先頭に、チームは再びタイトル獲得を目指す。
■イケル・ムニアイン
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ
生年月日:1992年12月19日(26歳)
国籍:スペイン
ポジション:FW
“スペインの古豪”アスレティック・ビルバオで今季からキャプテンに就任したのは、“10番”のムニアイン。ガンバ大阪に所属するマルケル・スサエタの後任として腕章を巻く。16歳でトップチームデビューを果たして以降、公式戦400試合近くに出場。昨年11月には、契約解除条項なしの契約延長を完了し、2024年まで同クラブでプレーすることを確約した。忠誠心の塊のような新主将は「ここでキャリアを全うするのが夢だ」と語る。
■ニクラス・モイサンデル
所属クラブ:ブレーメン
生年月日:1985年9月29日(34歳)
国籍:フィンランド
ポジション:DF
日本代表FW大迫勇也が所属するブレーメンでも、今季からキャプテンが交代。フェネルバフチェへ移籍したマックス・クルーゼに代わり、モイサンデルが新主将に就任した。2016年夏に加入して以降、冷静な対応と優れた統率力で最終ラインを束ねる守備の要。過去にはAZやアヤックス、フィンランド代表でもキャプテンを務めた、頼れるリーダーだ。
■アレクサンダー・ニューベル
所属クラブ:シャルケ
生年月日:1996年9月30日(23歳)
国籍:ドイツ
ポジション:GK
それまで主将を務めていたGKラルフ・フェアマンのレンタル移籍に伴い、新キャプテンに就任。今季ブンデスリーガの最年少主将でもある。足下の技術が高い現代型のGKであり、今年6月に開催されたUEFA U-21欧州選手権2019ではドイツ代表の正守護神を務めた俊英。来年夏で契約が切れるため、バイエルンやライプツィヒへの移籍が噂されているが、シャルケとしては引き抜きを絶対に阻止しなければならないだろう。
(記事/Footmedia)
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