プレミアリーグ第3節が30日に行われ、チェルシーはエヴァートンの本拠地グディソン・パークに乗り込み、6-3で勝利した。
開幕2連勝と好スタートを切ったチェルシーは、前節のレスター・シティ戦から2選手を変更。ジョゼ・モウリーニョ監督は、オスカルとアンドレ・シュールレに代えて、ラミレスとウィリアンを先発起用した。
一方、前節のアーセナル戦を2-2のドローで終わったエヴァートンは、その一戦で負傷したスティーヴン・ピーナールに代えて、エイデン・マクギーディをスターティングメンバーに起用。開幕から好調を維持するチェルシーから今季初勝利を狙った。
今節最大の注目カードは開始36秒、チェルシーがファーストシュートでスコアを動かす。ハーフウェイライン付近でラミレス、ウィリアンと繋ぎ、セスク・ファブレガスのスルーパスに反応したジエゴ・コスタがボックス内に抜け出し、GKティム・ハワードの股下を抜くシュートでエヴァートンのゴールネットを揺らした。
ファーストチャンスをゴールに結びつけたチェルシーは直後の3分の決定機も得点に結びつける。ボックス左で相手DFを引き付けたジエゴ・コスタが中央のラミレスへ横パスを選択。最後はラミレスのスルーパスに戻りオフサイド気味で反応したボックス中央のブラニスラフ・イヴァノヴィッチがGKの脇を抜くシュートを沈めた。
緩い入りから立て続けにゴールを喫したエヴァートンだが、失点後はポゼッションを高めて反撃を開始。シェイマス・コールマンとマクギーディで形成された右サイドからチェルシーの守備を揺さぶっていく。16分にはセットプレーのこぼれ球からシルヴァン・ディスタンがチェルシーのゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定が下された。
それでも45分、エヴァートンはマクギーディのスルーパスを右サイドで受けたコールマンのクロスからケヴィン・ミララスのヘディングシュートで1点を返す。立ち上がりに2ゴールをチェルシーに喫したエヴァートンだったが、前半終了間際に1点を奪い、試合を折り返した。
チェルシーが1点をリードして迎えた後半は、ボール保持率を高めるエヴァートンが能動的に試合を進める展開となる。しかし、次にゴールネットを揺らしたのはまたしてもチェルシーだった。67分、ボックス左をドリブルで突破したエデン・アザールの折り返しが対応に入ったコールマンの足に当たってコースが変わり、ゴール右に吸い込まれた。
再び2点のビハインドを背負ったエヴァートンだが、それからわずか2分後に1点を返す。右サイドから中に切り込んだマクギーディが絶妙なスルーパスを通すと、相手ディフェンスの裏に抜け出したスティーヴン・ネイスミスがボックス左から冷静にゴール右隅にシュートを流し込んだ。
またも点差を1点に詰め寄られたチェルシーだったが、74分にはバイタルエリアでラミレスの横パスを受けたネマニャ・マティッチが左足に持ち替えて放った強烈なシュートが決まり、エヴァートンを突き放す。
その後、昨シーズンまで在籍したサミュエル・エトーにネットを揺らされたチェルシーは、そのわずか1分後にラミレスがチーム5点目を叩き出すと、終了間際にはジエゴ・コスタがこの日自身2点目でダメ押し。エヴァートンとの乱打戦を制したチェルシーが開幕から無傷の3連勝を達成。一方のエヴァートンは、またしても今季初勝利がお預けとなった。
【スコア】
エヴァートン 3-6 チェルシー
【得点者】
0-1 1分 ジエゴ・コスタ(チェルシー)
0-2 3分 ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(チェルシー)
1-2 45分 ケヴィン・ミララス(エヴァートン)
1-3 67分 オウンゴール(シェイマス・コールマン)(チェルシー)
2-3 69分 スティーヴン・ネイスミス(エヴァートン)
2-4 74分 ネマニャ・マティッチ(チェルシー)
3-4 76分 サミュエル・エトー(エヴァートン)
3-5 77分 ラミレス(チェルシー)
3-6 90分 ジエゴ・コスタ(チェルシー)
(記事/超ワールドサッカー)