元ブラジル指揮官スコラーリ氏、イングランド代表監督就任に意欲

ルイス・フェリペ・スコラーリ

イングランド代表指揮官就任に意欲を示したスコラーリ監督 [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 元ブラジル代表指揮官で、現在は中国スーパーリーグの広州恒大を率いているルイス・フェリペ・スコラーリ監督が、イングランド代表の新指揮官就任に意欲を示した。イギリス紙『デイリーメール』が29日に報じている。

 報道によると、スコラーリ氏がイングランド代表の新指揮官就任に意欲を示し、FA(イングランドサッカー協会)に連絡を入れる意向だという。同氏は10年前、スヴェン・ゴラン・エリクソン監督の後任としてFAから指揮官就任の打診を受けたが、当時は断りを入れていた。今回、仮に就任が実現した場合は“10年越し”での契約成立となる。

 スコラーリ氏は「私は今、広州恒大を率いていて、自分の仕事に集中している。ただ、サッカー界におけるイングランド代表監督の重要性は理解している。私はイングランドのサッカーに愛情を持っている(かつてチェルシーを指揮)し、代表チームを成功させるために必要なことも認識している」とコメントし、自身の存在をアピールしている。

 イングランド代表は27日に行われたユーロ2016決勝トーナメント1回戦でアイスランド代表に1-2と敗戦。逆転負けでベスト16敗退が決まり、ロイ・ホジソン監督は辞任の意向を表明している。

 スコラーリ氏は1948年生まれの67歳。過去に指揮を執った代表チーム、クラブチームは20以上に達する、経験豊富な指揮官だ。1997年にはジュビロ磐田を率いた経験も持つ。2002年の日韓ワールドカップでブラジル代表を優勝に導き、大会終了後はポルトガル代表指揮官に就任。ユーロ2004で準優勝、2006年のドイツ・ワールドカップではベスト4進出へと導いた。2008年からはチェルシーを指揮し、2012年にはブラジル代表指揮官に復帰。2014年のブラジル・ワールドカップではベスト4進出を果たしたものの、準決勝でドイツ代表に1-7、3位決定戦ではオランダ代表に0-3と完敗を喫し、大会終了後に辞任した。2015年6月からは広州恒大を率いている。

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