FOLLOW US

ペップはCBの補強がイマイチ!?…過去の獲得選手を振り返ってみた

2020.09.30

ペップがこれまで獲得してきたCBたち [写真]=Getty Images

 ベンフィカは27日、23歳のポルトガル代表DFルベン・ディアスマンチェスター・Cへ完全移籍することで合意に達したと発表。マンチェスター・Cも29日に同選手の獲得を正式発表した。

 ベンフィカによれば、R・ディアスの移籍に関しては、6800万ユーロ(約83億円)に加えて、ボーナス360万ユーロ(約4億4000万円)がマンチェスター・Cから支払われるという。マンチェスター・Cがセンターバックの獲得に動いていたのは公然の事実だったため、同選手の獲得に驚きはないものの、高額な移籍金はイギリス国内でも話題となっているようだ。

 そんな中、元リヴァプールDFのジェイミー・キャラガー氏はイギリスメディア『スカイスポーツ』で、あることを指摘した。それはジョゼップ・グアルディオラ監督のセンターバックの補強歴について。同氏は「ペップの過去を振り返ると、センターバックの補強に関しては、バルセロナ時代を含めてもあまり良くない」と述べ、スペイン人指揮官の盲点だと主張したのだ。

 では、実際のところはどうなのか。今回は、グアルディオラ監督がこれまでに獲得したセンターバックについて振り返ってみる。

※以下の移籍金はすべて『transfermarkt』を参照

■バルセロナ監督時代(2008年~2012年)

ジェラール・ピケ

ジェラール・ピケ

(写真は2008年のもの) [写真]=Getty Images

国籍:スペイン
獲得当時の年齢:21歳
移籍/移籍金:マンチェスター・U→バルセロナ(2008年/500万ユーロ)

グアルディオラ監督がバルセロナのトップチームを率いて最初に獲得したセンターバックがピケだった。マンチェスター・Uからの出戻りであったが、1年目から大活躍。3冠獲得に大きく貢献し、今もバルサの守備リーダーとして君臨している。もっとも、グアルディオラ監督が獲得した選手とはいえ、バルサの下部組織出身で、指揮官が求めるプレースタイルへの理解がもともとあった。そこは差し引いて考える必要がありそうだ。

マルティン・カセレス

マルティン・カセレス

(写真は2008年のもの) [写真]=Getty Images

国籍:ウルグアイ
獲得当時の年齢:21歳
移籍/移籍金:ビジャレアル→バルセロナ(2008年/1650万ユーロ)

ピケと同じタイミングでバルセロナ入りが決まったのが、ウルグアイ代表DFのカセレスだった。移籍金はピケを上回る額だったが、ケガなどもあって公式戦の出場数は23試合のみ。センターバックとしては、カルレス・プジョル、ラファエル・マルケス、ジェラール・ピケに次ぐ4番手という立場だった。2年目からは2シーズン連続でレンタル移籍。再びバルセロナでプレーすることなく、2011年にセビージャへの完全移籍が発表された。

ドミトロ・チグリンスキー

ドミトロ・チグリンスキー

(写真はシャフタール在籍時の2009年のもの) [写真]=Getty Images

国籍:ウクライナ
獲得当時の年齢:22歳
移籍/移籍金:シャフタール→バルセロナ(2009年/2500万ユーロ)

グアルディオラはバルセロナの監督就任1年目でクラブ史上初の3冠を達成。迎えた2年目に自身の強い希望で獲得したのが、シャフタールに所属していたウクライナ代表DFチグリンスキーだった。しかし、バルサのスタイルに適応できず、新たな補強資金確保のために1年での放出を余儀なくされた。本人は後に「2500万ユーロの移籍金がプレッシャーだった」ともこぼしている。今では、“バルサ史上最悪の補強選手”の一人に挙げられる。

■バイエルン監督時代(2013年~2016年)

メディ・ベナティア

メディ・ベナティア

(写真は2014年のもの) [写真]=Getty Images

国籍:モロッコ
獲得当時の年齢:27歳
移籍/移籍金:ローマ→バイエルン(2014年/2600万ユーロ)

2014年夏、マンチェスター・Cやチェルシーらとの争奪戦を制して、チームに迎え入れることに成功。イタリアで培った守備力を武器に活躍が期待されたが、ジェローム・ボアテングやダンテからポジションを奪うことができず、ペップのもとでプレーした2年間の出場数は46試合にとどまった。2019年に行われたインタビューでバイエルン時代のことを振り返ったベナティアは、「ペップの下で毎日新しい発見があった」と話したものの、「人間関係はあまり重視しない人だ」として指揮官の特徴を明らかにした。

ザーダール・タスキ

ザーダール・タスキ

(写真は2016年のもの) [写真]=Getty Images

国籍:ドイツ
獲得当時の年齢:28歳
移籍/移籍金:スパルタク・モスクワ→バイエルン(2016年/レンタル)

ボアテングやハビ・マルティネスらセンターバックの相次ぐ負傷により、2016年2月に半年間のレンタル契約で獲得。ドイツ代表歴を持ち、シュトゥットガルトでは主将を務めた選手だったが、グアルディオラ監督は、本職がボランチのジョシュア・キミッヒや左サイドバックのダヴィド・アラバをセンターバックとして優先的に起用した。指揮官がリクエストした補強ではなかったかもしれないが、バイエルンでの出場はわずか3試合のみ。タスキ本人も「プレーしないと分かっていたら、移籍はしなかった」と不満をこぼした。

マンチェスター・C監督時代(2016年~)

ジョン・ストーンズ

ジョン・ストーンズ

[写真]=Getty Images

国籍:イングランド
獲得当時の年齢:22歳
移籍/移籍金:エヴァートン→マンチェスター・C(2016年/5560万ユーロ)

グアルディオラ監督がマンチェスター・Cにきて最初に獲得したセンターバックがストーンズだった。ペップ・スタイルへの順応は比較的スムーズだったが、度重なるケガもあって真のブレイクには至らず。単純な判断ミスも散見され、ギャラガー氏も「彼の獲得はうまくいっていない」と結論づけている。ただニコラス・オタメンディが退団し、エリック・ガルシアの放出も濃厚となっているため、右利きのセンターバックとして再び存在価値を高めるチャンスではある。シティで5年目を迎える今季は勝負の1年となりそうだ。

アイメリク・ラポルテ

アイメリク・ラポルテ

[写真]=Getty Images

国籍:フランス
獲得当時の年齢:23歳
移籍/移籍金:アスレティック・ビルバオ→マンチェスター・C(2018年/6500万ユーロ)

ピケを除けば、グアルディオラ監督が獲得したセンターバックの中で最も活躍している選手と言えるだろう。マンチェスター・Cへの加入当初はプレミアリーグ特有の激しいプレーに戸惑いを見せることもあったが、2018-19シーズンからはセンターバックの1番手として不動の地位を築いた。昨季はケガで長期離脱を余儀なくされたが、むしろ存在の大きさを痛感させる結果に。まさに替えの利かない選手だ。

ネイサン・アケ

ネイサン・アケ

[写真]=Getty Images

国籍:オランダ
獲得当時の年齢:25歳
移籍/移籍金:ボーンマス→マンチェスター・C(2020年/4530万ユーロ)

今夏、ボーンマスから完全移籍で加入したアケ。グアルディオラ監督が求める“左利きのセンターバック”であり、プレミアリーグでの経験値も十分にある。しかし27日に行われたレスター戦では、ゴールを挙げたものの5失点を喫して完敗。ほろ苦いホームデビュー戦となった。ただ真価を問われるのはこれからで、R・ディアスと共にチームをさらなる高みに導けるのか要注目だ。

(記事/Footmedia

【PR】「U-NEXTサッカーパック」で
プレミアリーグ全試合を独占配信

U-NEXT / プレミアリーグ独占配信

「U-NEXTサッカーパック」は、U-NEXTが提供するサッカーコンテンツに特化したプラン(月額2,600円・税込)

「プレミアリーグ」を全試合独占で配信するほか、「ラ・リーガ」「FAカップ」なども視聴可能だ。

「サッカーパック」単体契約も可能だが、通常の「月額プラン(月額2,189円税込)」の無料トライアル登録&「サッカーパック」契約がとってもおトク。

専用ページから無料トライアルに登録すると、サッカーパックの支払いに利用できる1,200ポイント(1,200円相当)が付与されるため、初月はなんと1,400円(税込)で「サッカーパック」と「月額プラン」をダブルで楽しめる!

月額プランに加入すれば映画・アニメ・ドラマ等が見放題。サッカーもエンタメも楽しみたい方にオススメだ。

  1. 「U-NEXTサッカーパック」はプレミアリーグ、ラ・リーガ1部を全試合配信!
  2. FAカップ、コパ・デル・レイなども独占配信決定!
  3. 無料トライアル登録&サッカーパック契約で、初月は1,400円!

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

SHARE

SOCCERKING VIDEO

  翻译: