マグワイアにとってマンUでの4年目は苦しいシーズンとなった [写真]=Getty Images
ウェストハムがマンチェスター・Uに所属しているイングランド代表DFハリー・マグワイアの獲得を画策しているようだ。イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』が報じている。
マグワイアは2019年夏、“DF史上最高額”の移籍金8000万ポンド(当時のレートで約104億円)でマンチェスター・Uに完全移籍加入。2019-20シーズン途中からは元イングランド代表DFアシュリー・ヤング(現:エヴァートン)のインテル移籍に伴い、キャプテンを務めていた。以降は最終ラインの中心に君臨していたものの、エリック・テン・ハフ監督が就任した2022-23シーズンは状況が一変。フランス代表DFラファエル・ヴァランとアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスが“鉄板”のコンビとなり、マグワイアの序列は低下していた。同シーズンは公式戦通算で31試合に出場したものの、スタメン出場は16試合のみ。プレミアリーグに限定すると先発はわずか8試合となっていた。
このような状況であっても、マグワイアは新シーズンもマンチェスター・Uでのプレーに意欲を燃やしていると伝えられていた。来年に控えたEURO2024に向けて重要なシーズンとなることはマグワイア自身も理解しつつ、マンチェスター・Uで定位置を取り戻し、イングランド代表での立場も守り抜こうと考えているようだ。
マグワイアの去就に大きな注目が集まっている中、ウェストハムが獲得を検討しているという。ウェストハムは2022-23シーズンに主将を務めたイングランド代表MFデクラン・ライスをアーセナルに売却。移籍金はイギリス人選手史上最高額の総額1億500万ポンド(約190億円)と見られている。『BBC』によると、この取り引きが成立したことを受け、ウェストハムを率いるデイヴィッド・モイーズ監督は今夏の積極的な補強を画策しているとのこと。その1人として、マグワイアの移籍に動く可能性があるようだ。
2022-23シーズン、モイーズ監督にとってセンターバックのファーストチョイスはフランス人DFクル・ズマとモロッコ代表DFナイフ・アゲルドだった。しかし、両選手ともにケガが多く、モイーズ監督はマグワイアを獲得して選手層に厚みをもたらしたいようだ。『スカイスポーツ』によると、現時点ではレンタル移籍の可能性も含めてクラブ内で話し合いを実施しているという。ライスの売却による“臨時収入”があるとはいえど、決して低くはないと見られる移籍金と給与がネックとなりそうだ。
なお、『スカイスポーツ』によると、ウェストハムはマグワイアに代わる“Bプラン”も用意している模様だ。現時点ではトリノに所属しているオランダ人DFペール・スフールス、レヴァークーゼンに所属しているドイツ代表DFヨナタン・ター、ベティスに所属しているイタリア代表DFルイス・フェリペが候補だと報じられている。
果たして、来年夏にEURO2024を控えるイングランド代表の主軸は、2023-24シーズンにどのクラブでプレーしているのだろうか。今後の動きに注目だ。
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By サッカーキング編集部
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