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ブライトン、プレミア5試合ぶり黒星…橋岡大樹新加入のルートン・タウンが4ゴールで完勝

2024.01.31

アデバヨはハットトリックの大暴れ [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第22節が30日に行われ、ブライトンは敵地でルートン・タウンと対戦した。

 現在、ブライトンに所属している三笘薫はAFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流している関係でチームから離脱している。1月の公式戦4試合の成績は2勝2分と決して悪くないが、2勝を飾った試合はいずれもFAカップ。6日に行われた3回戦ではチャンピオンシップ(2部)のストーク・シティを4-2で下した。直近の公式戦にあたる27日開催の4回戦シェフィールド・ユナイテッド戦では、現在プレミアリーグで降格圏に沈むチームと撃ち合いを演じる。最終的にはジョアン・ペドロが得意のPK2本成功を含むハットトリックの大活躍を披露し、5-2で勝利していた。

 プレミアリーグでは2試合連続スコアレスドローとなっている中、今節ではルートン・タウンの本拠地に乗り込む。橋岡大樹の完全移籍加入が発表されたことでも注目を集めているチームは、クラブ史上初のプレミアリーグを戦う今季、ここまで4勝4分12敗の成績で18位に沈んでいる。だが、ブライトンと同様に1月の公式戦では2勝2分と無敗をキープ。ここから浮上を目指すためにも、ホームゲームをしっかりと白星で飾りたい。

 ブライトンはルイス・ダンク、パスカル・グロス、ダニー・ウェルベックといった面々がスターティングメンバーに並んだ。一方、ルートン・タウンはロス・バークリー、アルベール・サンビ・ロコンガ、カールトン・モリスらの主力が先発に名を連ねている。

 試合開始のホイッスルが吹かれた20秒後、早くも均衡が破れる。シェフィールド・ユナイテッド戦に続き3バックでスタートしたブライトンは、キックオフでボールを最終ラインまで下げると、細かくパスを繋いで前進するが、ピッチ中央付近で縦パスを引き出したファクンド・ブオナノッテのコントロールが大きくなる。厳しく寄せたリース・バークがボールを奪うと、ここからルートン・タウンがショートカウンターへ。イライジャ・アデバヨが右サイドのスペースへ渡すと、フリーでボールを引き出したチドジー・オグベネがファーサイドへクロスボールを送る。ペナルティエリア左深い位置で待っていたモリスが頭で折り返すと、最後はゴール前へ走り込んでいたアデバヨがヘッドで押し込んだ。

 キックオフからわずか20秒で先制するという、最高の入りを見せたホームチームは、直後も勢いのあるハイプレスで敵陣右サイドでボールを奪取。そのまま自陣でボールを回しながら相手の隙を探ると、中央やや左寄りの位置で前を向いたサンビ・ロコンガが右足でロングフィードを送る。右サイド背後のスペースへ抜け出したオグベネは、ファーストタッチで飛び出してきたGKジェイソン・スティールを置き去りにし、無人のゴールへ流し込む。ルートン・タウンが早々と2点をリード。右ウイングバックで先発し、橋岡と定位置を争う“ライバル”となる可能性があるオグベネが、2得点に絡む活躍を披露した。

 ブライトンとしてはキックオフ直後に出鼻を挫かれる形となったが、最終ラインからの繋ぎで前線までボールを届けるシーンを増やしていく。9分には右コーナーキックをショートで繋いだところからグロスがミドルシュートを放つも、枠の外へ。直後の11分には敵陣でイゴール・ジュリオからの縦パスを引き出したJ・ペドロがうまくターンし、背後のスペースへスルーパスを送ると、飛び出したウェルベックがフィニッシュまで持ち込む。ペナルティエリア左から左足でファーサイドを狙ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

 直後、ブライトンを更なるアクシデントが襲う。14分、ジェイムズ・ミルナーが左太ももを痛め、ピッチに倒れ込んでしまう。1度はテーピングを巻いてピッチに戻ったものの、やはりプレー続行は難しく、20分にジャック・ヒンシェルウッドとの交代でピッチを後にした。

 非常に難しい展開を強いられたブライトンはその後もなかなかリズムを掴めず、2点ビハインドのまま時間が経過。前半も終盤に差し掛かると、42分には再びシェフィールド・ユナイテッドがショートカウンターでゴールへ迫る。ペルビス・エストゥピニャンのバックパスに対して、バークリーが鋭い出足でボールを奪うと、アデバヨの落としを受けてペナルティエリア手前まで前進。タイミングを見てスルーパスを送ると、動き直していたオグベネがペナルティエリア右のスペースから右足でニアサイドを射抜いた。ルートン・タウンが大きな追加点を記録し、3点をリードしてハーフタイムに突入。ハーフタイムには橋岡の姿がスタジアムにてお披露目された。

 後半に入ってもアグレッシブな入りを見せたのはルートン・タウン。56分には、ピッチ中央でのバークリーの巧みなターンからルートン・タウンがゴール前までボールを運び、最後はオグベネがシュートを放つも、ここはダンクにブロックされる。だが、このプレー得た右コーナーキックから、アデバヨがハットトリック達成となる得点をゲット。アルフィー・ドーティーがニアサイドへ上げたボールがJ・ペドロに当たってファーサイドに流れると、フリーでヘディングを沈めた。

 このゴールで勝利を決定付けたホームチームは、その後も余裕を持って試合を進める。対するブライトンは終盤にウェルベックがシュートまで持ち込むシーンを作りながら、良い時のような流れるパスワークは影を潜め、なかなか効果的な形で相手ゴール前まで迫っていけない。

 最終的に試合はこのままタイムアップ。ブライトンは敵地で4失点を喫して完敗し、公式戦では7試合ぶり、プレミアリーグでは5試合ぶりの黒星を喫した。一方、快勝を飾ったルートン・タウンはプレミアリーグに限定すると3試合ぶりの白星。FAカップも含めた公式戦では3連勝を飾っている。

 次節は2月3日に行われ、ブライトンはホームでクリスタル・パレスと、ルートン・タウンは敵地でニューカッスルと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ルートン・タウン 4-0 ブライトン

【得点者】
1-0 1分 イライジャ・アデバヨルートン・タウン
2-0 3分 チドジー・オグベネルートン・タウン
3-0 42分 イライジャ・アデバヨルートン・タウン
4-0 56分 イライジャ・アデバヨルートン・タウン

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