バルセロナとレアルのクラシコは12月3日に行われる [写真]=Getty Images
スペインが誇る二大巨頭であるレアル・マドリードとバルセロナが対峙する“クラシコ”は、もはやフットボール界だけが熱視線を送っている試合ではないようだ。
世界各国のナショナル・ダービーの中でも屈指のビッグマッチであるこの一戦は、多くの業界にとって千載一遇のビジネスチャンスであり、とりわけ巨額の札束が飛び交うギャンブル界にとっては格好の稼ぎ時だという。
スペインにおけるオンライン・カジノやオンライン・ゲームの統計調査を行っている機関の『Jdigital』によると、今回の“クラシコ”を巡っては、全ブックメーカー平均で昨シーズンを25パーセントも上回る売上げが予想されており、国内だけで2500万ユーロ(約29億9000万円)もの大金が動く見込みだという。
また、ブックメーカーにとって“クラシコ”は、リーガ・エスパニョーラのシーズン全試合の売上げの50%近くを占めることもあり、通常の週の3倍もの広告費を掛けて宣伝を行っているとのことだ。
なお、賭けの対象としても大きな注目を浴びている両クラブだが、現在は首位レアル・マドリードが2位バルセロナに6ポイント差を付けている。しかし、今回の直接対決に関しては、本拠地カンプ・ノウで戦えるバルセロナの方がレアル・マドリードよりも優位と見られているようだ。
実際、業界最大手の『Bwin』、第2位の『Bet365』、第3位の『William Hill』を始めとする大手ブックメーカー6社によるオッズは、バルセロナの勝利が1.8から1.9倍、レアル・マドリードの勝利が3.6から4.0倍、引き分けが3.7から4.1倍で概ね推移している。
文=北村敦