出場停止にも関わらず、先発メンバーに名を連ねていたガルベス。試合直前にスタメン変更となった [写真]=NurPhoto via Getty Images
29日にコパ・デル・レイ(国王杯)4回戦(ラウンド32)ファーストレグが行われ、MF乾貴士が所属するエイバルは敵地でスポルティング・ヒホンと対戦。2-1と先勝した。
敵地で先勝し、ベスト16進出へ前進したエイバルだが、危うく失格を宣告されるところだったようだ。スペイン紙『アス』によると、同クラブは出場停止処分中の選手を起用しようとしていたという。
1部リーグに在籍する全20クラブは3回戦までシードとなっているため、4回戦ファーストレグが同大会での初戦だったエイバル。当初発表された先発メンバーは、今夏にブレーメンから加入したスペイン人DFアレハンドロ・ガルベスら控え選手中心で構成され、乾はベンチスタートだった。ただし、ガルベスは2013-14シーズンに所属していたラージョ・バジェカーノ(現2部)で受けた出場停止処分が未消化のままだったという。
同大会の規定では、過去に消化しきれなかった処分はリセットされず、繰り越されることになっている。そのため、ガルベスの出場停止処分はこの試合で適用されることになり、仮に同選手がピッチに立てばエイバルには失格が言い渡されていた。しかし、スペインラジオ局『カデナ・コペ』からの助言もあって、同クラブは試合開始直前にガルベスをスタメンから外した。代わって、フランス人DFフロリアン・ルジューヌが先発出場したことで、事なきを得た。
同紙によると、エイバルは試合の数日前にガルベスの起用についてスペインサッカー連盟(RFEF)に問い合わせを行っていたが、十分な回答を得られなかったため、同選手の起用に踏み切ったようだ。
昨シーズンには、レアル・マドリードが同様のケースでロシア代表MFデニス・チェリチェフ(現ビジャレアル)を起用して失格を命じられた。エイバルはその二の舞にならずに済んだ。乾も胸を撫で下ろしていることだろう。
(記事/Footmedia)
By Footmedia